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方舟

2010.05.03.Mon.23:03
を読んだ。

方舟方舟
(2000/12)
しりあがり 寿

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僕の好きなバンド・POLYSICSのハヤシさんが
この漫画から曲をインスピレートして作った、
と聞き、僕も読んでみることにしたのである。

作者はしりあがり寿なのか。
いったいどういう経緯でハヤシさんは読むに
至ったのかな。クイックジャパン誌に掲載されて
いたとのことでその筋もあるようなないような…

読んでみる。

実際にこれを読んだのは帰省中の特急列車の車内で
窓から見える風景を横目にしつつページをめくっていた。

世紀末(1999年)の東京、突如雨が降り出し、
いつまでたっても止むことが無い。その雨に
翻弄される人々…。
とある家族、付き合い始めた学生同士、若者、TV関係者、
この長雨に乗じて成功する会社員…
聖書のノアの方舟の文章を挟み展開される物語。

この話、全く誰一人として救われるようなことが
ありません。
最終的に全ての人々は長雨にのまれ、世界はただ
平坦な水平線の海となり終わります。

なぜこんな作品を書くに至ったか。
そのことも最後に書かれていますが、まぁそこまでは
お話ともども読んでみていただければ。

暗い話には暗い話を描くだけの理由が必ずあります。
ただ悲しい話を描きたかったのでは御座いません。
これだけは言える。


まーそれにしてもしりあがり作品は、僕だけかも
しれないけど『あっという間に読んでしまう』作品の
中でも群を抜いて物凄いスピードで読めてしまう。

こんなに濃い絵なのに何故そんな傾向があるかというと
僕の考察ですが、描かれた絵が「記号的」なんですね。
非常に。コマ割り(カット割り)のせいもあると思う。

また、NHK「BSマンガ夜話」において夏目房之介さんが
しりあがり作品について

「これはね、マンガのジャンルの中でも『文学』という
部類なんですね」

と言っていた(このときは
「野次喜多シンドローム」「真夜中の弥次さん喜多さん」)。

なるほど文学的である故に、絵は文章の記号へと変化し、
言い換えれば文章が絵という記号に変化して置かれている
ということか。
だからすらすら読めてしまうと。

個人的には「映画的な」感覚も受けた。弥次喜多より
ストーリー性があり続きものだからであろう。

興味を持った方は是非読んでみてください。
きっと大掃除のとき見つけてそのまま夢中で
読んでしまった…的な展開に陥ることでしょう。

ちなみに読んでいる間、ipodで聴いていた
DE DE MOUSEの「A journey to freedom」が
この物語のBGMとして非常にマッチしていました
(個人的に)。
漫画とCD(或いはitunesに)の両方持っている方は
是非お試しあれ。


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