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映画 「ちはやふる 下の句」 を観た

2016.05.13.Fri.23:08
観ました。遂に後半。
公開して数日は「大コケ」などと言われた上の句がその後徐々に人気を伸ばし、
下の句公開初日に異例の続編決定が発表され、
主演の広瀬すずも「役を演じるのに思い悩んだ」というその苦労も報われることとなった。
さて下の句、いったい前半からどう繋がりどう展開していくのか。
映画を観てからの勢いですぐさまこの記事を書いてしまった。
それでは感想をば。

(※以下の文章はネタバレを含みます)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


チームの大切さ


下の句を一言で表すと「チーム」である。
はい!満場一致ですね!

chihayahuru1.png


上の句、関東大会では太一の言うとおり「自分たちはチームになっていなかった」のに対し、
今回は前回と打って変わって、端沢高校かるた部は「チーム」として機能していた。
不安定になってしまった千早やまとめ役として焦る太一が足を引っ張ったときには
同じ部の3人がその手を引いた。
部を引っ張るはずだった2人はいつの間にか肉まん、奏、机くんに手を引かれていたのだ。
まさに「チーム」となった端沢高校かるた部はお互い同士を励ましあえるかけがえのない仲間に成長していた。

そんな"手を引かれ"ることとなった千早と太一は苦悩していた。
発端は府中白波会の仲間であり親友であった綿谷新だが、彼もまた
かるたとイコールの存在であった、名人である祖父を亡くし道を彷徨っていた。
news_xlarge_chihayahuru_shimonoku_201603_05.jpg

劇中、中心となったのはその3人それぞれが「なぜかるたを続けるのか」に悩み葛藤する姿と、
そこから這い上がり道を開いていく姿である。
3人ごとに悩みの種は違いながら、最終的にたどり着いた答えはまさに「チーム」だった。
ひとりではなく3人だから、仲間だから、かるたを続けられる。
暗く、泥の中に深く沈んだ千早、太一、新が再び同じ仲間としての絆を取り戻していく姿に、
既に強固な絆で繋がった瑞沢高校かるた部のまぶしさが対比されて、
本作のテーマである「チーム」とは何か、が鮮明に現れることとなった。

今回は主人公である3人によりスポットを当てているため長めでゆっくりとしたシーンが多かったが、
作品のテンポは前回同様にその良さはキープ。

相変わらず出番の少ない松田美由紀だが
上の句からの手のひら返しと「ああ、こういう先生か~」と思わず納得してしまうルックスと演技に、
ハマリ役がさらに際立っていた。
matsuda1.png

國村隼はもう「然るべき役をやってのけた」という印象しかない。
特に最後の千早とかるたクイーン・若宮詩暢との対決のシーン。
奮闘しながらもかるたを存分に楽しむ姿に感動する新を、横からそっと諭す原田先生。
もし自分があることを続けるのを躊躇している新のような立場であったら、
「続けることの理由は一つじゃなくてもいいんじゃないかな?」なんて背中ごしに言われてしまったら
僕も泣いてしまうだろう。
kunimura1.png

その後に変な宗教に勧誘されても入信してしまいそうだし
変な壺を売りつけられても購入してしまいそうである。

そして




ootsu1.jpg


いくらスポンサードされたのだろうとはいえ彼出過ぎじゃないですか?


競技かるたはやっぱりスポーツである


news_xlarge_chihayahuru_shimonoku_201603_01jpg.jpg


松岡茉優が演じる孤高のかるたクイーン・若宮詩暢はこう言った。
団体戦のかるたは「かるたやないんやないどすか?」と。
若宮詩暢は子供の頃から師匠もつけずかるた会にも所属せず、たった1人でかるたに取り組んでいた。
それで女子高生にしてかるたクイーンの座についた天才である。
なるほど、彼女にとってチームとして戦う団体戦のかるたなどは本当のかるたではないのかもしれない。

団体戦とは言いながら、1対1を同時に5人で行う"個人戦"でもある。
だが個人戦と違うのは、
目標のために頑張り、そこでお互いに切磋琢磨し信頼しあう関係が生まれることだ。
団体戦には実際に頭脳戦もあり、ある種のチームプレーが存在する。
チームプレーは互いの信頼関係から生まれる。
その信頼関係は、瑞沢高校かるた部を見てほしい、
実は個人戦にも繋がっているのだ。
ここも下の句のテーマでもある「チーム」が伺えるところである。

しかしながら信頼関係は特にチームスポーツでは欠かせないものであり、
その信頼関係がチームプレイを達成せしめるものである。
つまり、競技かるた、さらには団体戦とは良くも悪くも「スポーツ」そのものであると言える。
かるたクイーンの言葉は一理ある。
詩暢とすれば、競技かるた個人戦こそが「本当のかるた」かあるいは、
スポーツではなく「格闘技」なのかもしれない。

そして若宮詩暢役の松岡茉優
story11.jpg

そこはかとなくAV女優感が…なんでもない。


広瀬すずはやっぱりかわいい


hirose1.png

広瀬すずはかわいい。
広瀬すずはかわいい。
事実なので2回言いました。
今回もやっぱりかわいい。
安定の美人ぶりである。
袴姿の広瀬すず、汗のしたたる広瀬すず、
あるひとつのことに苦悩する広瀬すずも何もかも間違いがない。
hirose2.png

たとえ彼女が自分の隣で寝ていて劇中のように毎晩白目を向いていたとしても
広瀬すずなら許せるであろう。

でも




wakamiya1.png

やっぱりAVじょ…うっっ!ゲフン!ゲフフン!!


ジャイアンとスネ夫、再び。


なんてことだ。
このブログの前々回で上の句について書いたとき、
北央学園競技かるた部の彼ら二人をドラえもんの「ジャイアンとスネ夫」に例えて説明した。
sudou1.png

hyoro1.png

このふたり、「ジャイアンとスネ夫」ではなかった。
「"映画版"のジャイアンとスネ夫」だったのだ。

北央学園に出稽古に訪れた千早。
しかし気に迷いのみられる千早は全ての対戦で惨敗を喫する。
そこに怒りを感じた北央学園のエース"ドS"須藤 暁人は、付き人「ヒョロ」に"アレ"を持ってこいと命ずる。
「あ…アレですか!?」とヒョロは戸惑いながらもその"アレ"である分厚いファイルを持ってくる。
ポンと須藤が千早の前に投げたファイルは、北央学園競技かるた部門外不出の対戦校データファイルだったのだ。
お前らが負けて、俺たち東京の高校が他の奴らにナメられたくないからな

な…なんというツンデレ!!…

「他の奴らにナメられたくないんだからなッ////////////////////////////」
吐き捨てて立ち去る須藤。しかし部室を出たその顔は赤らんでいた…
なんていうシチュエーションだったとしても見事にハマりそうである。
そしてこれはまさに「映画版になると急にいい奴になるジャイアン」そのものではないか…!
結局須藤のあとを負うヒョロ a.k.a スネ夫。
図らずして自分の表現は的を得ていたのである。


不完全燃焼?


『はやふる 下の句』は「チーム」をテーマにして作品の後半のストーリーが展開していった。
上の句が部活動にかける高校生の青春物語であったのに対し、
下の句は主人公3人を中心としたかるたを通じた友情の物語であったと言える。
そのせいか、前・後半2作品ということもありどうしても比較してしまうのだが、
下の句は上の句に比べ、「間延びしてしまった」印象がある。

それは下の句が「友情」を描いた作品であり、どうしてもキャラクターの心情にスポットが当たってしまうからだ。
テンポの良さはある程度保たれていたとはいえ、
登場人物が苦悩するシリアスなシーンも盛り込まねばならなかった。
また、上の句は下の句にも登場するキャラクターを登場させねばならなかったがゆえに
「矢継ぎ早」に、しかも「無理のない」ように物語をうまく展開するために"テンポよく"を念頭に置いていたこともあると思う。
その「テンポ」が作品の良さに拍車をかけていたために、
下の句の「テンポの良さ」に陰りが見えていたことは否めない。

もうひとつ感じた印象は、上の句よりも「作品全体がぼやけている」のである。
これには諸々の原因がある。
まずひとつ。主人公3人は互いに親友であり、仲間であり、恋愛を意識する関係である。
下の句は3人の「友情」を描いているはずだが、これが「恋愛」を描いているのか、
それを含んでいるのかがイマイチはっきりしなかった。
作品を見れば「友情」と「恋愛」のどちらかで言うなら「友情」であることは確かなのだが、
設定として主人公は3人「恋愛を意識する関係」があるがゆえに、そこがどうしても引っかかった。

二つ目に下の句が「友情」という人間の内面的な部分を描いたことと、
「深く沈んだ泥の中から這い上がる」というカタルシスに焦点を当てていることだ。
人間の内面を描いた作品はキャラクターの心情がどう変化したかを最優先して描くがゆえに、
どうしても精神的な世界を重視し、自分の外の現実世界である"外面"での出来事は
二の次になってしまう傾向がある。
具体的に言うと、ラストの千早と詩暢の対決シーンでは「千早の心情」を中心に描いているので、
実際のかるたの内容はあまり描かれなかった。
千早が負けたそのあとの大会については誰が優勝したとか、
同じ個人戦三回戦で当たっていた太一と"ドS"須藤との対決はどっちが勝ったかも描かれていない。
「ほかの試合どうなったの?大会はの結果は?」というところを説明していないのである。
そいうところで、モヤモヤとしたものが残ってしまった。
これはもちろん下の句が「キャラクターの内面」「カタルシス」を描いた作品であるからで、
何よりも「千早の心情」を最優先にしているので、彼女の心が救われれば
あとは誰が勝ったか・優勝したかなど、現実世界がどうなろうと構わないのである。
そういう作品として見ればこれで何の不備もないし、話は完結しているからとやかく言うことではない。

ただ…どうしても気になってしまうのよ笑 こんこんと言い連ねてしまった笑 
自分の性格的な部分もある。
別に内面は全然描いてもいいんだけど、話は最後まで描いて終わらせてほしかった、というところ笑

この際なんでもっと言ってしまうと、別に詩暢がいなくても進んだ話である。
「下の句は主人公3人を中心としたかるたを通じた友情の物語」と言ったが、
カタルシスの面で言うと、主人公の中で一番苦悩していたのは新だ。
乱暴なことを言うと、下の句は新の物語である。
彼ら3人の友情と新のカタルシスを描くのに、何も詩暢は必ずしも必要なキャラクターではなかった。
逆に彼女がいなければもっと話はわかりやすく、もっとまとまったものになり、しかも早く終わっただろう。

あとは演技か。
太一役の野村周平くんはシリアスなシーンが弱いんだなと笑
それと物語を3人の友情の回復とカタルシスに向かわせるために、
よくある「映画でしか出てこないようなセリフを簡単に吐いてしまう」シーンが多々見られた。
そこも気になって物語にのめり込めなかった部分で、「作品全体がぼやけ」た一因になっている。

正直な感想として、下の句で完結のはずなのに、いくぶん消化不良な気がしたのは否めなかった。

だがここで朗報だ。
記事冒頭で言ったが、ちはやふるの続編の制作が決定したのだ。
news_xlarge_1X4A8190.jpg

続編は今回と同じような前後編2作になるのだろうか。
いやいやそれでは間延びし過ぎる。
作るなら前後編なしの一本だ。

過去二作、
上の句は言うなれば太一の物語だ。
n.jpg

物語冒頭に最初に登場したキャラクターである時点で、"上の句の主人公"は太一であった。
ちはやふる真の(?)主人公である千早は「重要なキーマン」という立ち位置であり、
このキーマンを軸として彼の心情が動いた、紛れもない太一の物語である。

m.jpg

下の句は先述したように新の物語である。
一番苦しんで彷徨っていたのは新であり、3人の友情の回復で一番解き放たれたのは彼と言っていい。

太一、新と来れば、次に来るのは…千早である。
下の句ではともに名人の座を争うのであろう太一と新が、
かるたクイーンとして登ってきた千早のシーンがラストで流れた。
つまり次はその話になる。

2.jpg

千早とは何者か。一世一代のかるたバカである。
そのかるたバカは周りを巻き込みながらも結成したかるた部を関東大会優勝まで導いた。
「なぜかるたをするのか」に悩みながらも、それはまた己と、己よりも強い相手と対峙することで
その答えを見出していった。
まるでドラゴンボールの孫悟空だ。
かるたが好きでたまらない。さらなる高みを目指したい。強くなりたい。
そして下の句では新の誘導役と千早の引き立て役で終わった若宮詩暢が
次回こそ本領を発揮するであろう。
次作に描かれるのはなにか、
それはまさに「競技かるた」そのものになるだろう。
やっと、やっと「千早の物語」である。

下の句で停滞したあれこれは、不完全燃焼はこのためにあったんですね。
若宮詩暢の下の句での存在感の薄さは続編のためであったということでいいんですね。
そうなんですよね、そうと言ってください小泉監督!!
マジで期待してますからお願いしますよ監督ぅううううう!!


エンディングはPerfume「FLASH」


長い長い前項をお読みいただきありがとうございました!
これで最後です!あともう一息、頑張ってください!
同じ項目タイトルを前回見た?デジャブ?そんなことあるけどありません!
エンディングテーマは泣く子も黙るPerfumeの「FLASH」である。
しかも今回のエンディングはFULLバージョンだ!ヒャッハアァァァーーーッ



"恋ともぜんぜん 違うエモーション"
これはまさに今回の親友でありライバルである主人公3人が共有する友情のことのように聞こえる。
さすが作品に目を通して曲をつくるヤスタカスタイル、
ここでも面目躍如である。

やはり映画との親和性は素晴らしかったらしく、
Perfumeとしてはここ最近で一番の話題沸騰曲となっている。
ここでも気になるのが、次回もPerfumeを起用するのかどうかだ。
このまま続編の主題歌も担当させていただきたいものである。


以上が下の句の感想と考察。
まだ見ていない人は是非、
上の句と下の句セットで、
モヤモヤとしながら続編を心待ちにしてみては?笑

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