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Perfume 「COSMIC EXPLORER」を聴いてみた

2016.04.09.Sat.23:47
BABYMETAL旋風もようやく落ち着いたところ
(いやまだ続いてるけどあえて落ち着けた)
で待望のPerfumeさん新譜リリースですわ。
しかも前作から2年半ぶり。
結構間空きましたね。
内容はどんなモンなんじゃろ
ちゅうことで拝聴。

「Navigate」から本アルバムをナビゲートされる。
Perfumeのアルバムではおなじみといっていい「導入部」的な曲。
2曲目との間が1秒くらい空いてるけどなんで空けちゃったんでしょう。

アルバムタイトルでもある「Cosmic Explorer」。
曲の印象は先に出した「STAR TRAIN」から"続いている"感じがする。
Perfumeほど、前作からの反省が目に見えてわかる・曲の変化がはっきりとわかる
アーティストもなかなかいないと思う。
「これ、Madeonじゃん!」て声があったので確認したらホントにMadeonでした笑



でもMadeonは自身が「中田ヤスタカの影響を受けた」って公言してるんで
まあいいんじゃないスか?
ヤスタカ「ごめんインスピレーションされちった」って言えば許してくれるでしょうマデオン。
歌詞が宇宙と交信したかのような神秘的抽象性に溢れていて
曲を聴いているうちにそのまま自分の幽体が空の彼方まで離脱していってしまいそう。
間奏部分の「ウーウー」は声にエフェクトかけた方が良かったんじゃないか?とは思った。

そのまま「Miracle Worker」に突入。
起こせミラコゥ!
「Cosmic Explorer」よりももっと歌詞が抽象的。
恋のことっぽく聞こえるけど、どうとでも取れるような内容。
テーマは今までのPerfumeだけど、歌詞に具体性が無いし曲に抑揚が無い。
そのへんにこの曲の新しさが見える。
今回いくつかの曲でウーウー言ってるけどここでも結構言ってる。

「Next Stage with YOU」はベンツのCM・キャンペーン曲でしたね。
「Miracle Worker」と歌詞が…ほとんど同じという。
だが相手に対して「疑問を抱いて」たのが「信用する」にスイッチングする。
曲調が明るくなったのが、「ほんの少しだけど前向きになった」という変化の気づきを後押しする。

「STORY」
往年のファンとしては今回の目玉のひとつとなるこの曲。
これがそのまんまもともとの曲の長さなのかな。
曲自体は「おおっスゲー」ってなるんだけど
「もっと長くてもよかったんじゃない?」という物足りなさを感じた。

これも「リスナーからの意見」を反映させた結果なのかな、と。
こういうほとんどインストゥルメンタルのバキバキのダンスナンバーって、ライブだと客の地蔵率が高いんですよね。
「edge」でも「Perty Maker」でも、画面に映像は流れるけど、突っ立ったままその映像見てるだけっつーか。
結局「Perty Maker」は「ぐるんぐるん」ツアーと「3:5:6:9」ツアーでは曲が短くなってた。
「STORY」はSXSWで披露されるということでライゾマティクスの映像も入って、
かなり作りこまれた気合の入った、まさに「映像ありき」の曲。
もちろん「SXSWだからエッジの効いたもん作らな!」ていう目的もあっただろうけど、
「ライブで曲を披露しても結局客の反応が良くないんだから(踊ってくれないんだから)、
映像を見て楽しんでもらったら?」
ていう考えのもとでこうなったんじゃないかなー、と妄想したりした。
もしそういう流れだったとしても無理はないと思う。

それを言うと、1曲目と2曲目の間を開けたのも需要側の意見を反映させたとも言える。
ライト層から言わせれば「なんで間がないんだ。境目がないと別の曲だってわからないじゃないか」
ってことかも。

重厚かつ緊迫感溢れる音の連続が終わると、向こうから新たな音がやってくる。「FLASH」だ。
ここから怒涛の「Album-mix」大連チャンである。
サビ部分があたかもBメロみたいな立ち位置になってその後はEDMよろしく。
この曲がもともと映画「ちはやふる」の主題歌であるPerfume的「J-POP」であるということを
忘れて欲しいと言わんばかりのダンスチューンremix。

「Sweet Refrain」もまるで別の曲になったかのようだ。
原曲(2013年発表?ひゃーっ)のもともとのメロディに裏メロを付けることで
曲調が軽やかになり流れていくかのように曲が進んでいく。

mixされた曲のなかにぽつんと新曲「Baby Face」が入ってくる。
大正琴のような音色が響く間奏といい、聴いていると「和」という言葉が頭に浮かぶ。
本アルバムの中で一番と言っていいくらいの可愛らしい歌詞と相まって、
春のうららかな陽気、咲き乱れる花々の風景が見えるよう。
Perfumeにありそうでなかった曲。

「TOKIMEKI LIGHTS」も「Sweet Refrain」同様に裏メロが付いて原曲よりも曲の運びに澱みがない。
「Sweet Refrain」ほどの大きな変化は感じられないのは
ついこの間リリースされた曲だからか。

曲と曲の間がうまくつながってきたのも束の間、
劇団四季「ライオンキング」の足音が聴こえてきて、また転調。
「Cosmic Explorer」が宇宙の彼方へ連れて行ったのに対し、
「STAR TRAIN」はスピリチュアルで、
サバンナの地平線の彼方に飛ばしていってくれる。

草原から都会に戻ってくる。
「Relax In The City」の街並みの見える朝から「Pick Me UP」のビルディングの間のダークな夜の闇へ。
この二曲は原曲、しかもシングルの曲順そのままだ。
大自然に溶け込んだはずの体がひとりの「人間」に舞い戻っている。

このままの流れで最後まで進むのかと思いきや「Cling Cling」がまた
原曲と全く違った印象を植え付けるmixだからどうしたもんだ。
だがもともとの曲を知ってるからこその「転調」であり、
奇をてらったという感触はない。
アルバム全体の雰囲気からするといい意味でのフックになっている。

ラストに「Hold Your Hand」
この曲なしでも終わることができただろう。
だがこれがあることで、これまでのアルバムの旅の終わりを告げるにふさわしい役割を得ている。
これまでのようなギミックたっぷりの曲で締めなかったことが逆に、
緊張感が抜けてホッとした安堵に包まれる。

新曲が前半に集中し、後半はほとんど既存曲とそのremixという、
最初曲目を見たときは「なんやこれ」と思ったが
まったく心配することはなかった。
全体的になにか「春」を彷彿とさせるようなイメージが感じられる。
曲のクオリティは言わずもがな。
聴き終えると一曲一曲ごとに個性がありながら
アルバム全体になにか…一貫性のようなものが感じられる。

ひとつ気がかりなのはヤスタカの言ってた
「Perfumeの音楽を取り戻す」とはなんぞや。
「GAME」とはまったく違うが、それに似ている、と言う人もいる。
アルバムのコンセプチュアルなところからそんな印象を受けるのかもしれない。
いや「GAME」も音楽的な面から言えば、当時の流行であったエレクトロの流れを汲んだサウンドで構成されていた。
それを考えれば「COSMIC EXPLORER」も現在の流行に沿ったサウンドを全面に取り入れたということは
曲を聴けば十分に納得がいく。
アルバムのコンセプトが『いまのPerfumeで「GAME」をやったらどうなるか』であったら、
ヤスタカの言っていることもなんとなくわかるような気がする。
「GAME」との類似点を具体的に言うと、先述したサウンド面とそのほかに
「羅列したような機械的な言葉」「ポップなメロディの中に感じる切なさ」といったところだろうか。
「Baby Face」は「マカロニ」的な役割にも思える。

もうひとつ、それに関連すると思われる面白い点を挙げるとすれば「FLASH」である。
ちょっとアカデミックな話。
一般的にJ-POPは(洋楽もか)既に決まった流れで曲が進行しているのは周知の通りだと思う。
それぞれパートで割り振ると次のようになる。

イントロ→(1番)Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→(2番)Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→(3番)Aメロ→Bメロ→サビ→アウトロ


Aメロはイントロを受けてのそのままの調子で、Bメロは次にサビに繋がるのでAメロより盛り上がった感じに、
サビは曲のメインとなる盛り上がりどころとなる。
2番と3番の間の間奏にギターソロが入ることが多いですね。
3番はメロなしでサビにそのまま繋がるパターンもあり。
曲によってパートの順番や構成は変わるだろうが、あくまで基本的な形はこんなところである。

Perfumeの場合、サビの部分を曲のはじめに持ってくるパターンがイントロあり・なしを含めてすごく多い。
例を上げると「チョコレイト・ディスコ」「Baby Cruising Love」「Dream Fighter」「ねぇ」「レーザービーム」「不自然なガール」など…
これ以外にもたくさんある。
Perfumeではお馴染みといっていいくらいの、曲作りの常套手段の一つである。

「FLASH」を聴いたときに「このギュッと心を掴まれるような最初の十数秒はなんだ?」と思ったのだ。
ちょっと観察してみると、とても珍しいことに"Bメロ"から曲が始まっていることに気づいた。
なるほど、あの曲の冒頭の、切なさと高揚感を兼ね備えた感じに急に持っていかれるのはこういうことかと。
で、このBメロから始まる曲が他にあって、それが何かと言うと「ポリリズム」なんですね。
「FLASH」以外にBメロから始まる曲はPerfumeではこれ以外に存在しない。
出だしのBメロ→サビ以降の展開も、「FLASH」はサビが一つ増えた程度で「ポリリズム」にそっくりである。
いまここにおいて、9年前に出した曲(!)の手法を引っ張り出してきたこと。
「ポリリズム」が収録されているアルバムは「GAME」である。
「FLASH」が収録されているアルバムは「COSMIC EXPLORER」である。
あまりにも出来すぎていないだろうか。

ここに気づいたとき、先に言ったとおり、ヤスタカはもう一度「GAME」をやろうとしたのだと。
そう思った。
「Perfumeの音楽を取り戻」しにかかったことは疑いないと確信した。

これをやろうとした経緯までは突っかからないが、
気合を入れてこのアルバムを制作したことだけは確かである。

結果素晴らしい一作になっているし、いいんじゃないですかね。
BABYMETALの勢いに押されるんじゃないかと思ってたけどそんなことなかった。
安心しました笑
これでジャケットがもうちょっとよかったら…モゴモゴ

こんな感じでアルバムを聴いた感想と考察。
ツアーも既に決定しているし、この新曲の面々が
ライブでどう披露されるか、今から楽しみである。


※FULL公開されたのでShort.Verから変更しました




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