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金八 -私立恵比寿中学 を聴いてみた

2015.02.05.Thu.23:47
タイトル通り。
以下例の如く勝手にレビューしていきます。

1. 私立恵比寿中学の日常(Prologue):二乗の事情
これがあったから恵比寿節がのっけじゃなかった。
だがしかしその後恵比寿節をどう配置するのかヒヤヒヤものである。
しりあがり寿による脚本、
もっとぶっとばなかったのか。

2. 金八DANCE MUSIC
毎週金曜夜八時にタモリが六本木から生放送でお届けする番組に出たいことを切に願う歌。
これが効いたおかげでMステに!ゴマ擦ってアピールした甲斐があった!!やったねエビ中!!!
どういう経緯でこの曲が出来たかはわからないが
これはヒャダインこと前山田健一にしか作れない曲だと思う。
りったんの「アジャパーのことがよく分かってない上での"アジャパー"」が聴きどころ。

03. 未確認中学生X(金八ver.)
本アルバムにはこのほかに「バタフライエフェクト」「U.B.U.」「ハイタテキ!」がシングル曲からの収録であるが、
いずれもアルバムバージョンとしてはよく仕上がったと思う。
アルバムバージョンに直すのは場合によってはシングルVer.よりダメになるケースもままあるが、
これはうまくアルバムの構成の一部と化している。

04. テブラデスキー~青春リバティ~
テンポ、展開ともにシングルカットしてもいいくらいの爽快さと気持ち良さ。
歌詞の語感の歯切れの良さ。
たむらぱんにはエビ中においてポップスど真ん中、青春一直線の曲をこれからもお願いしたい。

05. キングオブ学芸会のテーマ~Nu Skool Teenage Riot~
スタダ御用達吉田哲人登場。
目まぐるしい曲展開。
副題どおりアタリ・ティーンエイジ・ライオット意識ですかね。
絶盤ベストの頃のまさに"キングオブ学芸会"と呼んでいたものをこれにて総括したということだろうか。
ぽーの「幸せだなぁ」のパートはゆうぞう(加山雄三のモノマネ芸人)を思い出す。
ぽーが加山雄三の格好をしてモノマネしている光景が目に浮かぶ。

06. 私立恵比寿中学の日常(Interlude):早弁ラップ
えっこれで終わり?という1分35秒が何回も聴いてると逆にこの長さがいいとわかってくる。
このゆるさ、曲調、リリックすべてが秀逸。
エビ中の持つ雰囲気、目指す方向とぴったりと合っている。
作詞・作曲・編曲を担当したDJみそしるとMCごはん本人が歌ってても全く違和感がない笑

07. バタフライエフェクト
03.を参照。

08. ちちんぷい
本アルバムにおいて一番ひっかからなかった。
こんなにアゲアゲで騒がしいのに!笑
余りにもいままでの"エビ中曲"に習いすぎてしまったのが原因かも。
平坦過ぎて逆に"折り返し地点"という意味でアクセントになった。

09. U.B.U.(金八ver.)
03.を参照。

10. フユコイ
たむらぱん的なバラードだが彼女が今回04.を担当したため、この曲が。という感触。
その穴を埋めるかのようにすっぽりと入り込んだのが凄い。
BiSの楽曲を担当した松隈ケンタ編曲で、
そのせいかBiSといえばBiSかなという印象。

11. PLAYBACK
Jazzin'parkによる作詞・作曲。
「ザ・冬」!
粉雪かケセランパサランか。乾いた空気に冬の結晶が舞うかのような情景。
90年代の小室サウンドのような感触を残す。
個人的にブランキー・ジェット・シティの「ライラック」を思い浮かべた。
彼女たちが、彼女たちのくらいの年齢がこれを歌うとこんな感じになるのかも。

12. 幸せの貼り紙はいつも背中に
鈴木慶一と曽我部恵一のユニット「WK1」による、聖歌隊がパイプオルガンの前で歌うかのような編曲。
よくよく聴いてみるとモノラルで、確認しましたところシングル盤の方もそうでした。
ステレオにしなかったことが逆に良かったのかもしれない。
ここ一年で出たエビ中の曲で個人的に一番好きです。

13. ハイタテキ!
03.を参照。

14. 大漁恵比寿節
この曲と後曲15.が本アルバムで一番ノれる!!
どこにこの曲を入れるのか本アルバムの最重要課題であったが見事に収まったと思う。
エビ中の楽曲の持ち味である「頭おかしいんじゃねえの?」感が一番出ている2曲。
まさかソーラン節でサイリウムを振ることになるとは思わなかった、
「大学芸会2014~エビ中のおもちゃビッグガレージ~」神戸会場にて初披露された衝撃の一曲。
大漁だ の掛け声こそは恵比寿節。
恵比寿の御旗を高く掲げていざ、
アイドル界の荒波を中学生が乗り越える。

15. 買い物しようと町田へ
収録曲の中で一番コンセプトが明確であり、コンセプトたらしめんとする楽曲のクオリティが高い。
暮れゆく日曜日の夕方を歌う、ドリフターズの曲の歌詞のような哀愁が漂う胸を締め付けられるブルース。
60~70年代の、洋楽をふんだんに取り入れそして日本風にアレンジした歌謡曲を彷彿とさせる
メロディとサウンドが素晴らしい。

16. 私立恵比寿中学の日常(Epilogue):蛍の光(Demo)
バラエティに富んだ本アルバムをしめやかに閉じる。
それにふさわしいシリアス度。
まさに尾崎世界観の世界であり、同時に世界観の才能を改めて至らしめる曲にもなっている。
Demoなのは期限までに間に合わなかったか何かのアレ?


全体を通して、歌詞としては私立恵比寿中学というアイドルグループの
絶対的コンセプトである"中学生"感がちゃんと保たれていたな、と。
そして、多くのアーティストから提供されたたくさんの楽曲に"振り回されている"感も。
それもまた彼女たちらしさである。

正直を言えば、
ホーンアレンジで言うと、14曲目の田中優至(奇妙礼太郎トラベルスイング楽団)、
15曲目の鬼頭哲(渋さ知らズ)
の導入をうまく使えたか、彼らが満足のいく・彼らの個性が発揮されるアレンジだったかといえば
私的な見方であるが十分には至らなかった印象が強い。

が、楽曲面のマイナスも実は全体の構成意識し、取捨選択を行った賜物であると見る。
以前からのファンを満足させつつ、
ここ一年でファンになった方々やこれからエビ中の曲に触れる人のことまで考えて、
考え抜いた末のどの方面のファンにも受け入れられるアルバムをめざし、
結果うまいバランスの上に成り立っていると思う。
ここまで一つのアルバムとしてしっかりまとめあげたのは、凄い。

しかし「金八」の前、「中人」の昔を行って「絶盤ベスト」の頃から曲を聴いているファンとしては、
逆にそこが物足りない。
「絶盤ベスト」時代に数多く曲を提供していたヒャダインこと前山田健一の影響を
楽曲もそれを聴いた自分(たち)も強く受けている面があると思う。
簡単に言うと、
アイドルの人となりを観察し調べ上げ、理解した上で曲を作るという意志の元に制作する、
というのがヒャダインの作るアイドルソングである。
これに則していうと本作では、
彼女たちのパーソナルな部分が除外されている。
そういうと大げさかもしないが、表に出ているかといえばそうとは言えない。
前山田健一のアイドルソングへの考え方ををあえて「ヒャダニズム」と呼ぶなら、
その「ヒャダニズム」が足りない。
それに通じる「頭おかしい」度も。
「バタフライエフェクト」や「ハイタテキ!」が、
自分にピンと来なかったのはその辺のこともある。
ヒャダニズムそのものやそれが与える影響の善し悪しはここでは問わないが、
前山田氏の制作理念はとても重要であると認識させられた点である。
少なくともエビ中の楽曲においては。

しかしながら別の言い方をすれば、
このアルバムはエビ中メンバーのことをよく知らなくても聴けるということだ。
自分が「絶盤ベスト」を初めて聞いた時のような衝撃を、
はじめてエビ中の曲を聴く人が「金八」でもって同じ衝撃を体験するということである。
繰り返しになるが、だからこそこのバランス感覚と
うまくまとめあげた手腕と出来上がった結果を評価したい。

というところ。
う~ん、なんか「中人」のときも同じようなことを書いた気がするぞ笑

初めてエビ中の曲を聴かれる方は、
ここからがファミリーへの入り口でもってなんら問題ありません。
曲のアレンジやコンセプト、曲順に至るまで
制作するあたり相当の苦悩と苦労があったんだな、という所感です。


金八金八
(2015/01/28)
私立恵比寿中学

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