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Unforgettable Final Odyssey -ゆるめるモ! を聴いてみた

2015.01.29.Thu.21:57
懺悔します。

名前と存在は知っていました。
うーん行くか行くまいかとウダウダやっていたところ、
東海地方のCDショップでデカいポップとともに大々的に取り上げられていたのをたまたま発見して
「なに!こんな地方のショップのくせに生意気な!」と思って
聴いていてませんでした。

んで、もう一つ踏み切れなかった理由が曲で、
「SWEET ESCAPE」を聴いて「おっ」と思ったけど
「箱めるモ!」と「Electric Sukiyaki Girls」が
「SWEET ESCAPE」と比べて余りにもポップすぎて引っかからなくて
そこでちょっと距離を置いてしまったのもあり。
そんな理由で聴いてませんでした。
申し訳ありません。

と前置きをウダウダ言ったところで
前二作の後に発表された「Unforgettable Final Odyssey」(以下UFO)が
素晴らしかったのでつらづらと。

RealSoundに詳しい記事が書いてあるんで曲の解説やら何やらはそっちを読んでください。
ゆるめるモ!プロデューサー田家大知が明かすアイドル運営術「すごい表現方法だと感じている」

「Majiwaranai CAts」が軽快なノリのラップとポップな曲調で進んだと思ったら最後の"いいえ"、
「べぜ〜る」の"これじゃ/ダメ/ぜんぜんダメだ"の歌詞が
既に脳ミソを侵しはじめ、
"だから眠る 今日は逃げる しかたないでしょ"
" 地獄みたい きっと 明日はもっと 私のこと わかってくれない"
"ならば眠る 今は逃げる 他に出来ないよ"と歌う「逃げろ!!」
からの続編となる「生きろ!!」が、タイトルからしてもう!
自分のような暗い、友達いない、ぼっちのような生活を送る・送ってきた者には
言葉がもう、刺さる。
ハッとさせられたような、見つけられてしまったような、
「自分のことを言われているみたい」「思っていることを言い当てられたようだ」なんて言うと
メンヘラかサイコパスかと思われること間違いなしだが、
もう本当にそれ。
いまこの瞬間に頭を思い切りぶん殴られて、心を鷲掴みにされる。

完全に堕ちてしまったあとはもうたやすい。
「場viewer(ばびゅ~あ)」の展開に次ぐ展開、
「ぺけぺけ」"何回やっても まともにできないね"
とゆるいメロディと歯切れのいいテンポで言われる心地よさ、
「私の話、これでおしまい」でのいったんブレイク、
「スキヤキ」のディスコサウンドでひとりなのにひとりでいられない気持ちを歌われたり、
「DO FUFU」でストロークスを意識した(製作者談)編曲に80年代邦ニューウェーブバンドのメロ、
サビでアイドル王道ポップスに乗っかられ、
「ゆるめるもん」の"大切なのは 青春の「青」だよ"という言葉も
「なつ おん ぶるー」の最後の"Hoooooo!"も
こうだったらいいな、という希望のようにも妄想のようにも聴こえ
「00」はアルバムの終わりへと向かう、「ゆるめるモん」と並ぶ彼女たちのもう一つの自己紹介であり、
本来ならアルバムのボーナストラック的な位置づけにしてもいい「たびのしたく」で
"みんな少し 間違ってる / きっと誰も 気づかない"でNYあたりのUSインディぽい曲調で浄化されて、
見事にこんがり丸焼けとなってモ!の前に朽ち果てるのである。

これはもう、部屋の中でたった一人、
精神的にも孤独を抱えてるような人間のための音楽と言っていい。
少なくとも音楽ファンなら「この曲・このバンドを初めて聴いてガツンとやられた」という大きな体験を
一つか二つもっているのだが、その体験が今まさに、ここで起きる。
アイドルファン、特にここ最近のブームに乗ってアイドル界にやってきた音楽マニアなんかは
「曲とこのゆるさがたまんないっスわー」ていう感じで楽しんでるのかもしれないけど、
ぼっちにはそれとは別の角度・ベクトルでゆるめるモ!とその音楽を捉えている。
そういう人たちを惹きつける求心力がある、これはそういうアルバムである。

自分のようなアラサーは少年時代に誰かのロックのアルバムを聴いてぶっ飛ばされたのだが、
今の10代の子たちはこれを聴いてぶっ飛ばされるんだろうな、と思う。
ほんとにそう思えるくらいの。

全体を包む雰囲気は小林愛氏の世界観によるものだ。
1人のソングライターがすべての歌詞を担当するがゆえのアルバムの一貫性、コンセプトがある。
プロデューサーであり作曲も担当する田家大知(と松坂康司・Tamptin)の
明確なコンセプトとゆるめるモ!でいまま小林愛氏とツーカーでやってきた経験が
アルバムの完成度を高め、そのコンセプチュアルに拍車をかけている。

はじめ「逃げドル」などと呼ばれていた(自ら呼んでいた?)らしいが
ここ最近は「ニューウェーブアイドル」という触れ込みで売り出されているように
楽曲もそれを意識した選曲と楽曲になっている感じがする。
ガチのニューウェーブなら音楽を一直線行かないと!みたいなものが発生するけど
更にツボなのはあくまでアイドルの楽曲として、わかってる人が「こういうのでしょ?」ってお出ししてる感じが、
ドバドバと出ていること。
ニューウェーブなんていう普通の人はまず聴かないであろう音楽が持つ・持ってしまった
「わかってもらえない」というもの淋しさすらもすべて理解したうえで、それすらも。
その楽曲でその歌詞を女の子たちが歌う。
ゆるゆると。

今回のジャケが初期POLYSICSのそれだし、と思ったら
ついに日本ニューウェーブバンドの雄「POLYSICS」のハヤシヒロユキが楽曲提供を受けたそうで
いつかはやるだろー、と思ったらこのザマである。
(ようなぴはPOLYSICSのTシャツ着てフェスに行ったりしてるからお前らPOLYSICSよく聴いとけ)


そんな感じでゆるめるモ!、最高です。
音楽好きで躊躇してる人、
なんか知らんけど自分の好きな音楽をほかの誰にも分かってもらえない人まとめて、
もったいないので是非聴いてみていただきたいと思います。


Unforgettable Final OdysseyUnforgettable Final Odyssey
(2014/07/09)
ゆるめるモ!

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個人的に一好きなのはやっぱり「SWEET ESCAPE」笑
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