スポンサーサイト

--.--.--.--.--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

First Album - tofubeats を聴いてみた

2015.01.31.Sat.12:57
tofubeatsは神戸の出身である。
1990年の生まれである。
中学からPCに親しみ始め
作った楽曲はMySpace、ニコニコ動画、YouTube等でアップされ
UstreamでDJのストリーミングも行ったりする。
明らかにネット世代のミュージシャンである。

tofubeatsはPerfumeが好きだ。
中高一貫の男子校で6年間を過ごし、
その時期に行った彼女たちとの握手会がアイドル好きを決定的なものにした。
その点で言えば我々となんら変わりのない、20代の青年だ。

「First Alubum」は
藤井隆、RIP SLIMEのPES、BONNIE PINK、
神聖かまってちゃんのの子に東京女子流の新井ひとみ などなど…
果ては森高千里に至るまで多数のアーティストが参加している。
多彩な才能に囲まれて制作され、
どの曲もバキバキ踊れてしまう本作。

しかし楽しげな雰囲気の裏に、どこか物憂げな顔が見え隠れする。

前半はアゲアゲで進み、
アルバム後半に行くにつれヴォーカルの声は鳴りをひそめ、
そこからトラックがひたすらビートとリズムを刻む。
ゲストのいないtofubeatsの独檀上。
物語は「衣替え」の言葉通り、事実上の転調の終わり、
「way to yamate」と「ひとり」で
今までトラックに乗せていたはずだった彼の気持ちが
吐露される。

「#eyezone」で緩やかにパーティが始まりDJの時間。
"インターネット繋いでバカンス"
"ダンス踊って忘れちゃう"
光回線がWi-Fiが休暇の地への乗車券。
「poolside」のバカンスの解放感、 
「Come On Honey!」のシーサイドの解放感が、
現実からの逃避を加速、象徴させる。
「ディスコの神様」に楽しい人生をお願いし、
救ってくれないから「検索」エンジンに「おしえて」とすがる。

「First Album」は
tofubeatsそのものである。
「はじめまして」の名刺代わりであり、裸の彼そのものだ。
そしてそれはまた、音楽でもってなんとか毎日をやりくりする
"インターネットで繋がっている先の遠いところにいる"僕ら自身でもある。
"知ってるやつの顔は俺と似てる"かもしれない。

リフレインする"止まることのない音楽を"というフレーズは
ネットワークで音楽を共有して遠いところと繋がることのできる喜びであるし、
その裏、実際には繋がっていない現実からの逃避のようにも聴こえる。
「朝が来るまで終わる事の無いダンスを」と渇望して
暗い夜の、暗い部屋の中でただ一人踊る
ワンルームディスコ。

「Don't Stop The Music」と願っても
全てを忘れて踊り続けても
白々しく夜が明ける。
朝がやってくる。
またパッとしない救いのない一日が始まる。

だが一日が終われば
僕らはここに戻って来よう。
また遠いところにいる彼らと繋がることができる。
家に帰れば「First Album」が待っている。

"ていうか毎日 音楽で"
"ヘッドフォン外せない"


なんでアイドル好きなの? - tofubeats - ザ・インタビューズ

90年生まれのアーティストtofubeatsさん「URLが現実をエンパワーしてるのが今」 : ギズモード・ジャパン


First Album(通常盤)First Album(通常盤)
(2014/10/02)
tofubeats

商品詳細を見る

スポンサーサイト

Unforgettable Final Odyssey -ゆるめるモ! を聴いてみた

2015.01.29.Thu.21:57
懺悔します。

名前と存在は知っていました。
うーん行くか行くまいかとウダウダやっていたところ、
東海地方のCDショップでデカいポップとともに大々的に取り上げられていたのをたまたま発見して
「なに!こんな地方のショップのくせに生意気な!」と思って
聴いていてませんでした。

んで、もう一つ踏み切れなかった理由が曲で、
「SWEET ESCAPE」を聴いて「おっ」と思ったけど
「箱めるモ!」と「Electric Sukiyaki Girls」が
「SWEET ESCAPE」と比べて余りにもポップすぎて引っかからなくて
そこでちょっと距離を置いてしまったのもあり。
そんな理由で聴いてませんでした。
申し訳ありません。

と前置きをウダウダ言ったところで
前二作の後に発表された「Unforgettable Final Odyssey」(以下UFO)が
素晴らしかったのでつらづらと。

RealSoundに詳しい記事が書いてあるんで曲の解説やら何やらはそっちを読んでください。
ゆるめるモ!プロデューサー田家大知が明かすアイドル運営術「すごい表現方法だと感じている」

「Majiwaranai CAts」が軽快なノリのラップとポップな曲調で進んだと思ったら最後の"いいえ"、
「べぜ〜る」の"これじゃ/ダメ/ぜんぜんダメだ"の歌詞が
既に脳ミソを侵しはじめ、
"だから眠る 今日は逃げる しかたないでしょ"
" 地獄みたい きっと 明日はもっと 私のこと わかってくれない"
"ならば眠る 今は逃げる 他に出来ないよ"と歌う「逃げろ!!」
からの続編となる「生きろ!!」が、タイトルからしてもう!
自分のような暗い、友達いない、ぼっちのような生活を送る・送ってきた者には
言葉がもう、刺さる。
ハッとさせられたような、見つけられてしまったような、
「自分のことを言われているみたい」「思っていることを言い当てられたようだ」なんて言うと
メンヘラかサイコパスかと思われること間違いなしだが、
もう本当にそれ。
いまこの瞬間に頭を思い切りぶん殴られて、心を鷲掴みにされる。

完全に堕ちてしまったあとはもうたやすい。
「場viewer(ばびゅ~あ)」の展開に次ぐ展開、
「ぺけぺけ」"何回やっても まともにできないね"
とゆるいメロディと歯切れのいいテンポで言われる心地よさ、
「私の話、これでおしまい」でのいったんブレイク、
「スキヤキ」のディスコサウンドでひとりなのにひとりでいられない気持ちを歌われたり、
「DO FUFU」でストロークスを意識した(製作者談)編曲に80年代邦ニューウェーブバンドのメロ、
サビでアイドル王道ポップスに乗っかられ、
「ゆるめるもん」の"大切なのは 青春の「青」だよ"という言葉も
「なつ おん ぶるー」の最後の"Hoooooo!"も
こうだったらいいな、という希望のようにも妄想のようにも聴こえ
「00」はアルバムの終わりへと向かう、「ゆるめるモん」と並ぶ彼女たちのもう一つの自己紹介であり、
本来ならアルバムのボーナストラック的な位置づけにしてもいい「たびのしたく」で
"みんな少し 間違ってる / きっと誰も 気づかない"でNYあたりのUSインディぽい曲調で浄化されて、
見事にこんがり丸焼けとなってモ!の前に朽ち果てるのである。

これはもう、部屋の中でたった一人、
精神的にも孤独を抱えてるような人間のための音楽と言っていい。
少なくとも音楽ファンなら「この曲・このバンドを初めて聴いてガツンとやられた」という大きな体験を
一つか二つもっているのだが、その体験が今まさに、ここで起きる。
アイドルファン、特にここ最近のブームに乗ってアイドル界にやってきた音楽マニアなんかは
「曲とこのゆるさがたまんないっスわー」ていう感じで楽しんでるのかもしれないけど、
ぼっちにはそれとは別の角度・ベクトルでゆるめるモ!とその音楽を捉えている。
そういう人たちを惹きつける求心力がある、これはそういうアルバムである。

自分のようなアラサーは少年時代に誰かのロックのアルバムを聴いてぶっ飛ばされたのだが、
今の10代の子たちはこれを聴いてぶっ飛ばされるんだろうな、と思う。
ほんとにそう思えるくらいの。

全体を包む雰囲気は小林愛氏の世界観によるものだ。
1人のソングライターがすべての歌詞を担当するがゆえのアルバムの一貫性、コンセプトがある。
プロデューサーであり作曲も担当する田家大知(と松坂康司・Tamptin)の
明確なコンセプトとゆるめるモ!でいまま小林愛氏とツーカーでやってきた経験が
アルバムの完成度を高め、そのコンセプチュアルに拍車をかけている。

はじめ「逃げドル」などと呼ばれていた(自ら呼んでいた?)らしいが
ここ最近は「ニューウェーブアイドル」という触れ込みで売り出されているように
楽曲もそれを意識した選曲と楽曲になっている感じがする。
ガチのニューウェーブなら音楽を一直線行かないと!みたいなものが発生するけど
更にツボなのはあくまでアイドルの楽曲として、わかってる人が「こういうのでしょ?」ってお出ししてる感じが、
ドバドバと出ていること。
ニューウェーブなんていう普通の人はまず聴かないであろう音楽が持つ・持ってしまった
「わかってもらえない」というもの淋しさすらもすべて理解したうえで、それすらも。
その楽曲でその歌詞を女の子たちが歌う。
ゆるゆると。

今回のジャケが初期POLYSICSのそれだし、と思ったら
ついに日本ニューウェーブバンドの雄「POLYSICS」のハヤシヒロユキが楽曲提供を受けたそうで
いつかはやるだろー、と思ったらこのザマである。
(ようなぴはPOLYSICSのTシャツ着てフェスに行ったりしてるからお前らPOLYSICSよく聴いとけ)


そんな感じでゆるめるモ!、最高です。
音楽好きで躊躇してる人、
なんか知らんけど自分の好きな音楽をほかの誰にも分かってもらえない人まとめて、
もったいないので是非聴いてみていただきたいと思います。


Unforgettable Final OdysseyUnforgettable Final Odyssey
(2014/07/09)
ゆるめるモ!

商品詳細を見る








個人的に一好きなのはやっぱり「SWEET ESCAPE」笑

ひとりごと Vol.4

2015.01.26.Mon.23:46
文中に出てきたことでもうちょっと言いたいことがあるけど、
それはまた別の機会に。
早く…書けるといいな笑

あと自分のブログ以外で今回のNegiccoのレビューでお気に入りのやつ↓
アプガの森咲樹目線でNegicco「Rice&Snow」をレビューしてみたよ! | アップアップガールズ(仮)ファンのブログ http://upup-gkblog.rash.jp/archives/2623

Negicco / Rice & Snow を聴いてみた

2015.01.26.Mon.01:57
リリース日に我が家に到着。
日を跨いでアルバムを聴くに至った、
アイドル界を越してミュージシャン、CDショップ店員にまで名前と評価の高さが波及した今作。

内容が長いのでアルバムを聴いた率直な「感想」と、聴いての「論評」に分けた上で
何様目線でお送りしたいと思います。
ご容赦下さい。

○感想
1曲目「トリプル!WONDERLAND」でまずブチ上げてこれから始まるアルバムの旅路の出発を飾る。
からの「ときめきのヘッドライナー」の冒頭で盛り上がりの気持ちをストンと落とし、その流れに乗っかり
「1000%の片思い」の緩やかなペースに。
今作初収録となるNao☆作詞の新曲「クリームソーダLove」までで保たれていたその調子を、
「サンシャイン日本海」の眩しさがそれまでの冬の景色を "そこは雪国だった" かのように崩し、
トンネルを抜けて開けた夏の日本海に連れていく。
「裸足のRainbow」が海辺の街並みを二人でゆっくりと歩いた思い出を閉じ込めると
「二人の遊戯」で一気に夜の風景になだれ込み、過去を忘れ去り新しい出会いへと移行する。
同じ四つ打ちのダンスミュージックでありながら
「パジャマ・パーティー・ナイト」ではかわいらしさが印象的。
前曲がNegiccoの背伸びした部分であるなら本曲は等身大の彼女たちそのものが現れる。
ここがアルバムの折り返し地点であることを明確にする「BLUE,GREEN,RED AND GONE」が
高速から見える光輝くネオンとカーライトの中をすり抜けていき
幻想的な光景に心打たれたまま「Space Nekojaracy」の
"空の上には猫じゃらし"の歌詞と曲調のギャップが聴く者のアンニュイな気持ちを加速させ、
有無を言わさず僕らを宇宙に放り投げる。
ふわふわと空を漂った僕たちの手を引き、地球へと連れ戻してくれたのは紛れもなく「自由に」であり、
「光のシュプール」がこの旅路の終わりを告げるとともに、夏の季節がまたここで冬へと戻ってくる。
「ありがとうのプレゼント」はここまでアルバムを聴いてくれてありがとうのメッセージであり、
長いツアーを終えてのネギらいの品、という
本作品をゆっくりと閉じるエピローグとなる。

以上はNegiccoの自己紹介から彼女たちの本拠地である新潟の光景を写し、
そこから高速に乗って上京し地域感は打消され、
その波にのまれつつ現れた今現在の最新の彼女たちが最後に見えてくるという
壮大なストーリーであり、その曲順と構成は秀逸。
そして、「ふう…」と全ての曲を聴き終えCDをオーディオから外しケースに戻すと、
我々のような、"普通の人はもう買わなくなった"と言われるこのご時世に
いまだにCDを買って聴く様な人間はあることに「あっ」と気づき、驚くのである。
それはもう感動的ですらある。
ケースのフィルムを外し聴き終えて棚に戻すまでの、
本当の最初から最後に至るまでのその完璧ぶりに
末恐ろしさまで感じさせる良盤である。

それぞれ、参加した作曲家・ミュージシャンの紹介するとともに
関わった曲を以下に。
「トリプル!」と「二人の遊戯」はドラマーとして様々なミュージシャンのバックでプレイし、
数々のアイドルへの楽曲提供も行う矢野博康、
「ときめきのヘッドライナー」はNegiccoに数多く曲を提供するNONA REEVESの西寺郷太。
自身が影響を受けた80年代ポップスを匂わせるNegicco風ディスコチューン。
「サンシャイン日本海」で作詞作曲、「光のシュプール」で編曲を行った、
いわゆる"渋谷系"ミュージシャンの一翼であるオリジナル・ラブの田島貴男。
音楽界を一直線に走り続けた男の手腕が作り出した心地よいポップス。
「BLUE,GREEN,RED AND GONE」はブレイクビーツのユニットである口ロロ(くちろろ)の主催者である
三浦康嗣。
本曲でもお家芸といってもいいスタイルを披露。
ASPARAGASの一瀬正和の軽快でスピィーディーなドラムが如何なく発揮され、そこがとても印象的。
「自由に」は環境学を学び環境音楽の作曲でワールドワイドで活躍する蓮沼執太。
過去に小山田圭吾、渋谷慶一郎、ジム・オルークなんかと関わったりしてて「あーなるほど」と笑。
「Space NekoJaracy」の編曲にスタダ系アイドルへの楽曲を提供する吉田哲人。
小室サウンドを思わせる80年代末~90年代感。
聴いたことがある人はチームしゃちほこの「いいくらし」を思い浮かべると思う笑。
「クリームソーダLove」の編曲にアニメ楽曲を数多く作曲する北川勝利、
またバックバンドとして
「1000%の片思い」にshiggy Jr.、
「裸足のRainbow」にスカート、
「パジャマ・パーティー・ナイト」にOrlandと、
いまのインディー界隈で人気を集めるバンドが参加。
主に編曲で参加した各作曲家・ミュージシャンの楽曲には雰囲気に一貫したものが感じられる。
そして、某企業の営業として働くわれらがconnieさん。
Negiccoの楽曲を今に至るまで支え続けてきた
決して忘れてはならない重要なお方。

という、制作布陣も超がつくほどの豪華という一枚になっている。

○論評
前アルバム「Melody Palette」は、それはまさにPerfumeの「Complete Best」のような
音源単位での今までの活動の総括だったが、
「Rice & Snow」はT-Paletteに移籍して以降の新しいファン、あるいはこれから知ってもらうための
Negiccoの名刺代わりになるような1枚になっていると感じる。
というのも、移籍後のNegiccoというのが"音楽ファン層をターゲットにしている"というところ。
今作にもそれが現れているのは、「感想」部で先述したとおり。
音楽マニアなら聴いたことのある名前が制作陣に並んだり
インディーバンドと繋がっている点だ。
大物とのコラボや楽曲提供はNONAの西寺氏からあったが、
決定的となったのはやはり元ピチカート・ファイブの小西康陽氏の作詞作曲による
「アイドルばかり聴かないで」、通称"アイばか"だろう。
ここでの楽曲の発表とそれによるとりまく周囲への影響が、
Negiccoの活動方針の道筋を明確にしたのではないかと思う。
これ以降の田島貴男からの楽曲提供や
メンバーのブログ・twitterでの音楽好きの発言などがそうだ。
今作もこの方針の流れを踏襲して作られたものであるといえる。
これがメジャーのレコード会社所属のアーティストやアイドルであれば、
もっと一大プロジェクトのような形で老若男女一般にも知られてる人をフューチャーしたり
メディアを使って大々的に宣伝を行ったりするのだろう。
しかしそこはNegicco、長期的なプランを立てない(考えてない??)戦略、
メンバーの彼女たちの性格や考えなど
やもするとマイペースと思われがちな活動をしてきたためか、そうはならなかった。

また、アルバム通して聴いての、全くの自分個人の印象なのだが
これはPerfumeの「GAME」だな、と。
「GAME」というアルバムは今までの方針を総括し、さらにPerfumeの人気を決定づけた名盤になった。
Negiccoの「Rice & Snow」もそれになり得る可能性をじゅうぶんに備えている。
「全然違うじゃねーか」って言われそうだけど笑、そう思うのはアウトプットの違いだ。
「GAME」はプロデューサーである中田ヤスタカの打ち出すテクノポップを意識した明確なコンセプトと
彼一人ですべての楽曲を作成するという一貫性が
アルバムのクオリティの高さと魅力を示している。
対して「Rice & Snow」はconnieさんという作曲家を基盤に据えながらも、
大物とのコラボやバックバンドとの共演という形でアルバム全体のクオリティと一貫性を表している。
世界観の構築が一人の人間によるものか多数の人間によるものかの違いというだけで
アルバムという作品の目指していた点、生み出されたものは同じだ。
もう一つ共通点があって、それは実際にステージに立って演ずる表現者たる"彼女たち"の存在だ。
「メンバーが三人だから同じ」ってことじゃない。
Perfumeはテクノポップアイドルとしての、テクノポップを演ずるロボットのような、
まさに「入れ物」の存在だった。
それはPerfumeが「近未来型テクノポップ ユニット」として「GAME」まで持っていた明確なコンセプトでもあった。
Negiccoのメンバーも実は「入れ物」である。
多くの楽曲提供者、バックバンドとの共演、そして一貫性がありながらも
幅広いジャンルを一飲みにするようなジャンルをカバーしている今作。
少なくとも、それまで楽曲含めてすべて"Negicco"としてのキャラクターで売り出していたものが
この「Rice & Snow」に関しては様々な楽曲を彼女たちが咀嚼して、
彼女たちを通過して"Negicco"を表現するに至っている。
「入れ物」としての彼女たちが、NegiccoをPerfumeたらしめるものであり、
アルバムを通して聴こえてきた歌声から、
そんなふうなものを感じ取った。

あくまでNegiccoとしてのやり方を堅実に実行して結果生まれたのが「Rice & Snow」。
自分たちなりに、自分たちのやり方で突き詰めていった結果、自然な形でこうなったのだ。
これが彼女たちとそのスタッフ(と嶺脇社長)の"天下取り"だ。
そしてそれは素晴らしい形となって世に送り出されたと感じる。

ま、しかし一つ物申すとすれば、
インディーバンドを従えたバックバンドですかね。
関わった曲に関してのこと。
もともと自分たちの楽曲・グルーヴを表現するバンドをバックバンドとして起用することは諸刃の剣だ。
そもそもが自分たちが前に出るのが普通なので、バックバンドになることに徹しきれない。
また、バックバンドになることで、そのバンドの持っている個性が奪われかねない。
表裏一体、吉と出るか凶と出るか、今回は裏目に出てしまったような印象がある。
バンド自体の批判は全くしないけど、バックバンドとしての起用はあまり評価できないのが正直なところ。
さらにもっと、辛辣なこと言うと、「1000%の片思い」のコーラスは要らなかったな、と。
シングル収録のバージョンだとコーラスが入っていない(コラボしてないから当たり前だけど)。
あの"間"が良かったんだけど、隙間が空いてたと判断したということなのだろうか。
全体の雰囲気と合わせるというのを優先したのかもしれない。
この記事を書いているのは1/24のNegi Fes以降で(筆者は現場に行った)、
実際にNegiccoのかわいらしいダンスを目の前にライブバージョンで聴くとすっごく良かった。
やっぱり補正があるね笑
編曲やマスタリングに一つ加えれば良くなったのかも。
ライブで聴くといい感じなる曲としておこう。


最後グチグチと書きましたが笑、それを差し引いても本作は名盤です。
これがもとでNegiccoの持つ本来の魅力が伝わらないのでは? などと危惧する必要はない。
このアルバムによってもっといろんな人にNegiccoが知ってもらえる恰好の機会となるはずで。
本作品は「この娘たちは何者だ?」と思わせるに十分な力を備えている。
そう、これはあくまできっかけに過ぎないのだ。
もっとNegiccoというグループが多くの人の目に触れ、評価されていってもらいたいと
心から思います。


Rice&SnowRice&Snow
(2015/01/20)
Negicco

商品詳細を見る










※1/25加筆・修正済

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。