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「PORT ENTOROPY」/トクマルシューゴ

2010.04.25.Sun.22:43
ポート・エントロピーポート・エントロピー
(2010/04/21)
トクマルシューゴ

商品詳細を見る




これは「快作」「怪作」どうのといったアルバムじゃない。
明らかにトクマルシューゴの次の実験・興味がそのまま
注がれたような着実に前に一歩進んだ作品、
「PORT ENTOROPY」はそうなっている。

聴いた瞬間「ん?」と思った。
予想とはまるで違ったアプローチだったからだ。

ヴォーカルが幾分前に出ている。
明らかにギターの旋律に重きが行っている。
そしてギターのその質感によって紡ぎ出される曲の数々。
いや、聴くと明らかにトクマルシューゴの音楽であることには
変わりないんだけど、そのアプローチに虚を突かれたというか。

てっきり一つ前に発表した「Rum Hee」の流れを路襲するもんだと思ってた。
鳴り響くあのノイジーすれすれの楽器によらないアンサンブルと
ざらついた感じ。どこかハラハラさせられるような曲群。

しかし予想は覆された。
だがなんだ、聴いていくとこれがとても心地よく
このアレンジがとても清清しさを醸し出しているように思っちゃうから
不思議だ。がっかりするような気持ちに全くならない。

このアルバムを聴いた後「Rum Hee」を聴いてみたらたった一年前の
発表の作品なのにま~古いこと古いこと。
や、何も前作がク○だったとかでは無くて前作も素晴らしいんだけど
冒頭でも記したように前に進んでいるのだ。
このアルバムから初めてトクマルシューゴを聴いた人も、
前作にも収録されているアルバムタイトル曲「Rum Hee」を聴いてみたら
きっと違和感を感じるはずだ。この曲だけなんか違うと。

なんでこんなに「違う感覚」を受けんのかしらと考えてみたりした。
まずなんと言ってもギターの鳴り。始めにも言ったけどギターの比重が
それまでの作品より上がっているのが大きい。
今から数週間前に放送したNHK「TR」に出演した際、
「ギターは始め弾いたときからこれは絶対自分のものにできる」的な事を
言ってたんだけどまるでその自身が現われているかのようだ。
今まで何十種類もの音をオーバーダビングして『曲』を創ってきたわけだが
ダビングの対象がギターひとつににとって変わったといっていい。
バンドではなく一人で実験を重ねたのかな、と妄想してしまうところだ。

あとはそれに今まで培ってきたやり方を自分の中である程度方法論化
することが出来てきたのかも知れない。それまでのアレンジに鳴り止まない
ギターの旋律がそれを物語る。

BPMも新鮮だ。前々作「EXIT」ではゆったりとした感じ。「Rum Hee」では
性急さが感じられたが今回はその真ん中を行くような感じ。

また、曲から曲への流れが今作は実にスムーズだった。「EXIT」では個々に
聴かせる感じだったのが「Rum Hee」「PORT ENTOROPY」と続けるうちに
徐々に流れは滞らなくなっていった。
「洗練された」と言って申し分ないと思う。

これらの点がこうやってはっきりと垣間見えるのがとても良い。
ミュージシャンなら「次をどうするか」といった問題にぶち当たって
発表されたものが「うむ?」と思うような作品が出来たりするものだが、
今作に至ってはそれが無い。いや、簡単に言ってしまったがそういった
苦しみをミュージシャンは常に抱えて活動を続けているに違いないし
生みの辛さは相当なものだろう。
その苦しみ・辛さを越えて(或いは差し置いて)こんなアルバムを作った
事には畏れ入るしだからこそ賞賛したい。間違いなく「良作」である
(トクマルシューゴも実は悩んでるのかも知れないけど)。

てなわけで、「PORT ENTOROPY」買ってよかった(笑)。何気ない
日々のBGMでも車に乗っているときにかけてもじっくり聴き込んでも
しっかり楽しめる作品だと思います。

興味のある方は是非、もっと興味のある方は日本でも注目され出した
前々作と、それに続く前作も聴いてみると面白いと思います。

でわ


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ぴくしぶ

2010.04.22.Thu.23:37
pixivが変な出会いの場として使われているらしいとのこと。

pixiv(ピクシブ)は、
『イラストの投稿・閲覧が楽しめる「イラストコミュニケーションサービス」』
のこと。

早い話が自分の描いた絵を発表したり友達と共有したり出来るネット上の
一つの場なのであるが、そこで「pixiv」は簡単に女の子が"釣れる"場として
某雑誌に紹介されたのである。

※参考資料
参考資料

で、この記事だけではあんまり深刻さの度合いがわかんねーなーと
思ってたら

 見知らぬユーザーからのコンタクトについて

本元からこんな知らせが出ていた。

事実としてそれは存在するらしいとわかる文章。やはりあるのか。

僕の勝手な妄想。
ネット上に描いた絵を載っけるオタク気味なおにゃのこが
普段男にナンパされる機会がないために動揺して
その気になってしまう
ということなのか。
※ここで言うオタク気味おにゃのことは本人の偏見による
フィクションです。実在の個人・団体・オタク気味おにゃのこを
特定するものではありません。


だがしかしこういった事例は今までにもよくあるもの。
いわゆる「出会い系」もなんだか聞くとイメージが悪いが
実際にそれを通じて結婚する人もいる。その一方で
詐欺の人間もいるし一夜限りの場合も援交もある。
他のコミニュケ-ションサービスやプロフ・ゲーム配信サービス
でも同じ例があるだろう。
そこで行われているコミニュケーションの内容は様々であり
一概に「これが全て」とは言い切れない。

なんにせよ今回の件での運営側の対応は実に早く正しかった。
制約が厳しくなることで使い辛くなることは否めないが
トラブルの元になるようなものは排除・禁止するのが善良な
行為といえるだろう。


以下暴言。
余談だけどこういう「ネットでの出会い」(色んな意味で)が
加速しているのは日本では然るべき事なのかもしれない。
もともと海外から表現が乏しいなどと言われてる民族なので、
それは恋愛方面もしかり。"文面"の発達・依存してきた
日本人にはネットの匿名性や文主体のやりとりは性にあって
るのかもね。(いわゆる"ひきこもり"といわれる人の数も
日本が他の国々に比べて圧倒的にその割合が高い。)

うまくまとまりきらんかった(反省泣)

はじめて真面目な話をしたぞ。
うをー。

ロキノン連載のアレ

2010.04.22.Thu.00:16
先日これを購入した。

妄想トリビュート妄想トリビュート
(2010/03)
みずしな 孝之

商品詳細を見る


アマゾンで。
配達はまだない。


僕の身辺で結構この話題が出てたので取り上げてみた。
この記事を書いている時点でまだ読んでいないのだが。

いないのだーがー

作者である みずしな孝之 さんが描いているこちらは
読んでいる。

けものとチャット (1)けものとチャット (1)
(2005/12/17)
みずしな 孝之

商品詳細を見る


紹介するとそのものズバリでネタバレになって
面白くないので詳しいことは言わないけど、
いわゆる動物モノの漫画で主に「猫」が
メインで登場します。ていうか「猫マンガ」です。

猫が好きな人も、そうでない方も楽しく読める
一冊となっております(五巻まで出てるけど)。

興味がある人はお試しあれ。

小ネタ Vol.2

2010.04.19.Mon.00:37


「相対性理論」のニューアルバム「synchroniciteen」には
購入者に先着でマリーゴールドの種がもらえるという粋な
キャンペーンがある。




僕も早速1枚購入したところマリーゴールドの種がついてきた。




マリーゴールドL






































ふたつ

マリーゴールドL2





これたぶん店員が一個と間違えて入れたんだよな。
この紙のせいで湿気とかの影響で貼り付いてて。
二個に分けるとき「ぺりぺりっ」っつったもんw

で、これを返そうと思っても種だからなぁ…

「あの、前に買ったCDの特典が間違って二個ついてたもので
一つ返しに来たんですけど」
「あ、申し訳ございません。その、購入者特典というのは…」
「種です」
「種!?」

ってなっちゃうじゃん。
ましてや「やくしまるの種絶対欲しいんだよ!!」って奴も
居ないだろうし。
返品はまぁいいかと。

それより貰ってどうするよこれ。
家に庭なんかないよ。
ベランダで育ててみるか?愛でてみるか?

近所のどっかの家の庭にこっそり植えてこようかな。
何週間かして
「ママ!何もしてないのにお庭に花が咲いたよ!」
って声が聞こえるかも知れない。

それかもしくはヤフオクで…


買う奴いるか?






清水JAMJAMJAM!!!

2010.04.18.Sun.02:35
サタデーナイトヒーバーに行ってきたのである。


4月はライブに足を運ぶ機会が無い僕が
唯一行くライブがこれ。
同じ会社の方のバンドがライブやるそうで先輩に
誘われて来てみたのだ。

実はインディーズ、アマチュアのバンドのこういった
イベントで、且つ地元のライブハウス!ってなものには
今まで行ったことが無かった。

期待と不安が入り混じりつつ、な感じ。


全5組。

1組目。「Soul Survivors」
50~60年代のビートがイカした3ピースバンド。詳しいことは
何も分からないが、音こそはクラシックだがずっと同じ面子で
やっている感じなのでバンドの音はしっかりしていて
かなり聴き込める。ラスト二曲の間奏、終わりにかけての
長いインストが良かった。ロックンロールこそは現代でいう
ところのダンスミュージックであったことを再確認した。
あの古さが今には新しい。

2組目。「路地裏午前2時」
なんというか「これが今バンドの一つかな」と思った。
悪く言うつもりはないが、例えると「9mmの質が少し落ちた」
ような感じのバンド(笑)。演奏力・振り幅の広さがそれにまだ
追いついていないというか。だがしっかりとした演奏だったし
楽しめるポイントもあった。もう一つこれというものがあれば
もっと良いように感じた。目指しているものはわかる。

3組目「ROCK-GO-JUCIE」
こういうバンド名好きです(笑)。年齢は「アラファイ」(!)の
メンバーで組まれたカヴァーバンド。しかもやる曲は
「ステッペン・ウルフ」「バッド・カンパニー」「クリエイション
(ザ・ファンクスのテーマ曲のアレね)」などの往年のロック黄金期
の名曲ばかり。

若干頭の毛が後退した、「サンボマスターの山口隆が年取ったらあんな
風になるのかな」といった柔道家顔のフロントマンが織り成す
漫談MCに爆笑の嵐。あの頑張っている風な感じと許せるオヤジギャグ
は女にモテるなと思わせる面白さだった。

しかしさすがは長年やってるバンド。演奏はしっかりしていて
「バンドであの名曲が聴けた!」と思えるくらい良かった。ロックが
一番かっこよかった時代を見てきてるからツボが分かってるんだね。

「KISS」も酔いしれた。「レッドツェッペリン」の「Rock and Roll」
で締めるのもイカしてた。

だがジーンやプラントを唄うフロントマンはどうみても柔道家顔だった。

今日のハイライトの一つ。


4組目「Ja-Boo」
東京からの遠征で参加のこと。アルバムリリースによるツアーらしい。
おめっとさん。東京から追っかけたのか?といった可愛い娘たちが最前
を陣取る。

悪い事いうけど「何がやりたいのか」が全くわからなかった。
曲、音、パフォーマンスどれもピンとこなかった。そしてルックスは
最悪。ダサかっこいいにも成りきれてなかった。

全体的にいうとまとまりが無い。そこそこで収まっている。
転倒も面白そうだから、タオルまわすのも流行ってるから
とりあえずやってみたという感じ。

自分らが何やりたいかもう一度考えたほうが良いと思う。
売れたいならそれで良いしただ楽しくやりたいんなら
そっちの方向で良いと思うのですが。

あとライブ後のアンケート、紙だけ渡されてもペンが無きゃ
何も書けないよ。鶴折って手渡すところだよ。


5組目「マラソンマン」
トリが会社の方が参加してるバンド。自主CDも出している。

JAMX3-2


SEのときから「ザ・ストロークス」「ゆらゆら帝国」と
かなり自分的にヒットしていたこともあって期待してたが、
曲・演奏共にかなりのもの。テクニックはかなり円熟していた。
下手なプロよりずっとヘッドバンキングできるレベルだ。

だが一ついうとテクニックの良さからイマイチその向こう側に
行ける感がなかったのが少し残念かな~、と。(先輩すいません)

でも毎回ライブを楽しませようという意気込みはよく地元で
活動するバンドの良心を見た感じだった(ちなみにVo&Gの方は
小学校の先生!)。会社の先輩はもうひとつバンドやっているそうで
そちらも見てみたい。

JAMX3-1



といった具合にライブは幕を閉じた。

ライブ体験が一ヶ月ぶりのこともあったがかなり楽しめた。

どんなにメディアから注目されていなくてもいいバンドは居る。

その土地のライブハウスのことも含め、今回の初体験はかなりいい
勉強になった。
また次回も誘ってください(笑)

あ、それと清水JAMX3、有名どころのどっかのライブハウスより
ずっと音がいいです。メジャーのアーティストの方々も是非
おいで下さい。そのときは喜んで足を運びます(笑)


・ライブハウスHP
清水JAMJAMJAM

ゆらゆら帝国解散にあてて

2010.04.14.Wed.23:50
『アルバム「空洞です」再聴、
それに見る「空洞です」発表に於ける
ゆらゆら帝国のそれ以前とその後』


空洞です


ゆらゆら帝国が2010年3月31日を以て解散した。

結成から解散に至るまでのその期間約21年。
こうして数字で表すと、バンドブーム最盛の時期から
2010年に至るまで実に長い期間活動を続けてきた。

「ゆらゆら帝国ファンの皆様、スタッフ関係者の皆様へ
突然ですが、ゆらゆら帝国は2010年3月31日をもちまして、
解散することになりました。
1989年2月の結成以来、21年間支えてくださったファンの皆様、
スタッフ関係者の皆様には、何と御礼を言っていいのか分かりません。
本当にありがとうございました。
メンバー一同、心より感謝いたします。」

以上は公式HPに出された坂本慎太郎(Vo&G)による
文章の冒頭部分である。
突然のことだった。
正式な発表が出されたのは解散の日の正午頃。
僕もネットでこの事実を知ったときは正直驚いたし、
実際にこの文章を読んでも実感が全く湧かなかった。

この噂をちらほら耳にしたのはその日の朝である。
こういったシークレットな情報はその前から漏れてきそうな
ものだがそれが無かった。
解散発表直後の各メディアでのニュースを見てもどこも
HPの坂本慎太郎のメッセージから抜粋した文章くらいしか
載っておらず本当に突然のことだったことが伺える。

「アルバム「空洞です」とその後のライブツアーで、
我々は、はっきりとバンドが過去最高に充実した状態、
完成度にあると感じました。この3人でしか表現できない
演奏と世界観に到達した、という実感と自負がありました。」

そのキャリア最高傑作と呼ばれるアルバム「空洞です」から
今回の解散に至った経緯を勝手にながら考察していきたいと思う。

全10曲。


「おはようまだやろう」
-ゆら帝には珍しくミドルテンポでの曲調。ギターの歪みは前作「Sweet Spot」でも聞かれる音だったが軽さが増し、バックに聴こえることで奥行きが出て、キーの高さもあり開放感がある。ギターの代わりにヴォーカルが前に出ているのが特徴で「聴かせる」感が大きい。繰り返される「おはようまだやろう」の声に伸びやかなサックスが絡まり、スイート。この音が「ゆら帝」によって紡ぎ出されているのがなんとも複雑。

「できない」
-タイトルからは想像が付かないダンスナンバー。読むだけだと歌詞全体からはネガティブさが伝わるが、それよりも「現在の状況・心持ち」をありのままに話すかのようで、坂本慎太郎の淡々とした歌い方もあり、切迫感の方が前に出ている感がする。「踊れるんだけど落ちていくみたいな感じ」を正に体現するかのよう。

「あえて抵抗しない」
-ライブでは「できない」からそのまま続く曲として配置されることが多い。こちらも歌詞はひたすらネガティブ。だが「どうにでもしてくれよ」感が「空き家」「くぼみ」で表現され、あからさまにネガティブを髣髴とさせる言葉をもちいてないので受け取る側はなんとも複雑な気分になる。聞けば聞くほどシュール。

「やさしい動物」
-今作の中で一番けだるい曲。けだるさ満載。←この一言ですべて表現できるくらいけだるい。歌詞はシュールさが増す。またこの曲のように「僕」「俺」のように一人称が無いのが今作に見られる顕著な特徴でもある。そのかわり、かどうかは解らないが状況説明のような文章の連なりが目立つ。最後まで聴くとかなり確実にけだるくなれる。

「まだ生きている」
-たとえ一人称が出てきてもネガティブなのが先述に続く今作の特徴。しかしこの歌詞は谷底で見る日の光とでも言ううような「諦観に根ざしたポジティビティ」が伺える。オールディーズを思わせる楽曲による演奏でそれまでの曲とはまた違ったシュールさを醸し出す。

「なんとなく夢を」
-パッと見だと一番明るくてポップな歌詞のように感じるのは他の9曲に挟まれているからでありそれは勘違いである。
状況説明による「(おそらく若いと思われる)ふたり」に何か虚無感と危うさを感じる。シリアスにもアイロニカルにも聴こえてしまう。ゆら帝がたどり付いた到達点のひとつだと思う。

「美しい」
-シングルで先に発売された曲である。そのアルバムバージョン。この曲から次アルバムの予想をした方も多いと思われる。「小学生が書いた歌詞か!?」とも思われるが「冗談なのか真面目なのかわからない」のが実は「空洞です」発売前に僕らに出された宿題だったのかもしれない。楽曲はここまでオールディーズ感が目立つ。同じ言葉の繰り返しという特徴も。

「学校へ行って来ます」
-今作では唯一と言っていいサイケナンバー。何か過激な言葉を使っているかといえば全くもって未使用である。学校へ行く・行く途中の「僕」が淡々と綴られる。「美しい」からギターのリフが全く変わっていない。実はこの曲が筆者が一番ポジティブを感じた。

「ひとりぼっちの人工衛星」
-楽曲的に一番ポジティブと言えばこれになる。のだが、歌詞に見るように人工衛星が人の心を持ったかのような言葉の連なりそして状況説明に一種のブルースというかヒーリングと言えるような作品に仕上がっている。一度「虚」を突かれると泣きそうにる可能性が大いにある。ほかの曲にも見られることだが、前作までに見られた沢山の種類の楽器の導入やエフェクター等の使用による音作りが見られずサックス・女性コーラス以外はバンド単体の演奏によるものがほとんどである。

「空洞です」
-アルバムタイトル曲。一曲目同様スィートな楽曲。10曲の中で唯一「こうしたい・こうして欲しい」といったような「欲」が表れている。そのせいかこの曲が一番生暖かさを感じる。「人間はとどのつまり空洞です」という一つの概念をゆら帝の世界観で奏でている。




もともと「空洞です」は前作「Sweet Spot」から約2年半の
スパンをおいて作られたアルバムである。

これ以下の会話形式の文章は以前のインタビューからの抜粋である。

「時間が経ってみると、まだまだやれるなと思って、
そこから『空洞です』に向かっていった」

聴いた当初は最初から最後まで曲調が余り変わらないという印象が強く残った。悪く言えば記憶に残らないということも可能性として在り得るが一度聞き込むととしっかり心に残る。それくらい濃い内容の一枚だ。最初から最後まで、それぞれの曲に個性はあるものの曲は常に一定のトーンが保たれ、全体は全く崩されることのない雰囲気に支配されている。「Sweet Spot」は個々の曲に聴かせるポイントがあり、大きな違いはそこである。

「本当にだらしな~い感じがやりたかったんです」

一定のトーンとはこの「なんともいえないだらしなさ」である。実際作られた楽曲と本人の言葉がこんなにも同じで説得力があるというのもなかなかあることじゃ無い。ここにゆら帝の凄さ、バンドとしての完成度の高さが伺える。

「Sweet Spot」のその以前から坂本慎太郎は四つ打ちの曲-いわゆるディスコ/ダンスナンバーやクラブミュージック、またソウルなどを沢山聞き込んでいた。2000年代に入ってから徐々に自身の楽曲にその要素が盛り込まれていく。シーンはいわゆる「ダンスロック」「ニューウェーブリヴァイバル」が時代を席巻していたが、それとは一歩距離を置く感じでゆら帝は独自の四つ打ち曲を展開し続けた。

「ゆらゆら帝国のしびれ・めまい」を経て、「Sweet Spot」に至ったときはサイケデリック・ロックの「ロック」がいい意味で抜けて、バンドの音と四つ打ちの音が見事に融和された。「Sweet Spot」から「空洞です」に至ったときは「サイケデリック」がいい意味で抜けた。なんと言うか「ジャンルとしての音楽のイメージ」がどんどん無くなっていった。四つ打ちのリズムはそのままに、最終的に残ったのはバンドがそれまでに体現してきた音楽の手法と培ってきた演奏力、紡ぎ出してきた音そのものである。余計なアレンジや楽器が使われなくなったのはそのためであろう。もはやそんなことをしなくてもいいレベルにまで達していた。どれもが「踊れる」ものであり、そこにゆら帝の解釈と実験的精神が加わり、製作された楽曲の数々は洗練され素晴らしかった。



「しかし、完成とはまた、終わりをも意味していたようです。」
「ゆらゆら帝国は完全に出来上がってしまったと感じました。」

「空洞です」発表後もツアー、海外でのライブなども行い、アルバム自身は各メディアで高い評価を受け、評論家を唸らせた。充実した生活だったはずだ。そのせいがあるかどうかは知らないが、ゆら帝は「空洞です」のその先を見つけられなかった。

「ゆらゆら帝国は、結成当初から「日本語の響きとビート感を活かした日本独自のロックを追求する」という変らぬコンセプトを基に活動を続けてきました。同時に、アルバムごとに過去のイメージを払拭し、更新し続けることを自らに課し、時にはバンド形態すらも壊すことによって、常に自分達の演奏に向かう新鮮な気持ちや、緊張感を保ってきました。」

もうずっと長くやっているバンドだし、次回作に時間がかかるのもこのバンドらしいと呑気に構えていたのもつかの間だった。そして自分を少し恥ずかしく思った。実際は、明確なコンセプトのもとあれだけの楽曲を作り、その上を目指すことにはかなりの気力・体力を要していたのだ。ゆら帝はずっとそうだったのだ。


ひとつ気になることはこれからの音楽活動だ。亀川さんはThe Stars、柴田さんはShigamと他のユニットを組んでいるが坂本さんにはそれが無い。DJも時々やっているが明確にこの活動を、というのが無いのが気がかりであるが、解散の発表以降本人達からは何の音沙汰も無いのが現状である。

解散発表の日にツイッター上で曽我部恵一氏がこんなつぶやきを残した。
「(解散は)正しい選択、だれも文句はないと思う。
 またやりたくなったら、やればいいさ」

氏はレーベル代表であり自身もバンドを組んでいる。今までに沢山のバンドを見てきたから言える言葉であろう。こんな筆者の文章よりよっぽど説得力がある。この文章にも正直救われている部分はある。

だがしかし「アルバムごとに過去のイメージを払拭し、更新し続けることを自らに課し、時にはバンド形態すらも壊すことによって、常に自分達の演奏に向かう新鮮な気持ちや、緊張感を保ってきた」バンドである。緊張感のない状態での再結成などは基本的には考えられないだろう。年齢を重ねてから「そろそろやるか」といったことがあり得る形態のバンドとは、上のコメントを見ても、それは到底僕には思えない。もし再結成するようなことがあったとしてもその時は全て書き下ろしの曲でまたステージの上に現れてほしいと思う。出来上がった曲も今とはかけ離れたイメージのものとなるだろう。いや、曲を生む苦しみはわかったつもりなんだけどね。その姿勢こそがゆら帝を新たなステップに導き、ゆら帝たらしめていたものであるからだ。


これほどまでにインパクトを残したバンドは二度と現われないだろう。いや、現われたとしても彼らの存在感はそう言わせるほど大きいものだった。まさに唯一無二だった。

「これからも音楽を続けて行く為の、発展的解散と捉えていただければ幸いです。
 最後にもう一度、
 皆様、今まで本当にありがとうございました!!!!!!!!!!!!!」

ゆらゆら帝国はきっちりとその落とし前をつけて解散を決定したのだった。

(おしまい)

出典・参考資料
 ・クイック・ジャパン vol.81 株式会社太田出版
http://www.ohtabooks.com/quickjapan/
・remix no.215 アウトバーン
http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/remix/
 ・「空洞です」/ゆらゆら帝国 ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
    http://www.sme.co.jp/index2.html
 ・ゆらゆら帝国公式HP 
    http://www.yurayurateikoku.com/

BUDOKAN OR DIE!!!! その後

2010.04.10.Sat.21:07
DEVOのニューアルバム発売は5月下旬でしたね…汗 訂正してお詫びします。

小ネタでも上げてみる。


おそらくネット上で今までに10回は見たであろう(笑)
「ピーチ・パイ・オン・ザ・ビーチ」のとき発射された金テープ

金テープ


アリーナの人は荷物をクロークに預けることができた。その時渡された引換券

クローク引換券

「おみくじ」と読んで覚えた。

注目は引き換え期限

日付

5日は持っておいてくれたんだ(笑)終演後無理して並ばなくてもよかったわけだ。
VINTAGE ROCK頑張るね。


そしてPOLYSICS"最強の4人"のサイン色紙。

POLYサイン

POLYメンバーのサインを一つも持ってないのでこれには喜んだ。


またひとつ

宝物

宝物が増えた。



あ、ちなみに当ブログですが、いまは殺伐としてますが
いずれ面白くなる… 予定。


<おまけ>
 某古着屋で見つけた

つなぎ

 買おうかどうか迷い中。

DEVO 19年ぶりのニュー・アルバムリリースに先駆けて

2010.04.09.Fri.01:11
あのDEVOが

なんと19年振りにニューアルバムをリリースするそうです。

それに先駆けて 

ていうかアルバムを出すに当たって完成した16曲の中から12曲をセレクトしてお届けするっつーわけだ。

今しがたメールで届いた人がアクセスできる専用サイトでの
一般による投票でね!!!


つーことで驚きの内容にのけぞりつつ早速投票開始。

さすがはDEVO、視聴した16曲は傑作揃いでいずれも甲乙付け難い。
一発で決まったものもあるしウンウン悩みながら決まった曲もあり。
真夜中に楽しい一時ですた。

アルバムのリリースは今年の秋ということでまだまだ先ですが
今すぐ聴きたいって言う人や興味のアル方は投票してみては?

http://songstudy.clubdevo.com
↑こちらです。


ちなみにこんなにもブログっぽくて
無性に腹立つ書き方をしたのは
僕のブログ練習の為です。
ご了承下さい。乙

POLYSICS メジャーデビュー10周年スペシャルライブ!!  BUDOKAN OR DIE!!!! @日本武道館

2010.04.04.Sun.13:14


これを書きたいが為にブログを始めたようなもんだ(笑)

ブログのライブレポとしては完全に賞味期限切れ。でも載せる。

文章はっきり言って長いです(地の文多し)。
長い文なんか読みたかねーよとかDVDまで楽しみを取っておくという方は読むのをご遠慮ください。
また、読まれる方も途中不適切な発言や「何様のつもり!?」と思われるような表現もあるかと
思われますがそこはご容赦くださいm(_ _)m



数年前の3月のある日、僕は日本武道館で行われる大学の卒業式に出席した。
往々にしてこの武道場はこういった式の場に使われることが少なくない。
場内にパンパンの人の数。社会人として出て行く人もまだ就職先が見つからない人も、また
大学に残り研究に専念する人もそれぞれに新たな日々がスタートするんだなと思いながら、
東側1Fのスタンド席から式の様子を眺めていた。
しかしこの会場がこれからバンドのライブのために一夜ライブハウスとして使われるのだ。そして
ある一人の女性のみを送り出すための卒業式として―


3月14日、日本武道館。

巷がホワイトデーで揺れる中、僕はPOLYSICS メジャーデビュー10周年スペシャルライブ!! BUDOKAN OR DIE!!!!を観るために
地方から東京へやってきた。

昼前の新幹線に乗り、路線を乗り換えながらヒョコヒョコと歩いていく。初めて行くハコは行けうる限り事前に場所の確認をしに行くのだが、今回もそうだった。なのでこうやって余裕綽々で東西線九段下のエスカレータに身を委ねていたのだ。
が、北の丸公園の門を潜ると愕然とする。既にグッズの先行販売の人の列が長いのなんの。武道館手前から続いていると思われる列は途中でくねくねと折り返しそれを目で追っていくと「最後尾」の看板を持つお兄さん。「ここですよ」「そうですか」と言わんばかりに何も訊きもせず列に並ぶ。今回はこのライブのための新グッズやそれの購入時に先着でメンバーのサイン色紙が貰えるのだ。列の始めの方の人は夜のうちから並んでいたらしい。僕もグッズのほかサイン目当てもあり例え時間が掛かっても並ばなくてはならなかった。ハイロウズの「ノロノロ」が頭に浮かぶ。「何かを待つ行列な ケツの前に別のケツ~」曲が聴きたくなったが取り出したiPod nano第三世代には入っていなかった。POLY曲のおさらいをする。観光客や幼稚園児に並ぶ姿を見られていた。

並んでいる最中にメンバーがハコ入りしたらしい。目撃できたのは列の前方であった。もっと早く並べばよかった。
途中に鳩の襲来を受けつつやっと販売ブースへ。横には音泉魂の幟が映える。2時間弱は並んだだろうか、無事欲しいグッズとタワーレコード限定発売「Absolute POLYSICS BOOK」と先着特典のメンバーのサインをGETすることができた。僕はメンバーのサインを一つも持っていないのでこれには感激した。家帰ってニヤニヤしようと決意。待った時間も故忌野清志郎の一般弔問の列に5時間半並んだ経験もありさほど苦ではなかった。

さてこれから腹ごしらえを…と思ったがいそいそとグッズを仕舞っているとドラムの音が武道館の中から聞こえる。
そして突然

「ボーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!」

の声が!!僕だけでなく周りも反応に驚き、笑う。実はグッズの列に並んでる時からギターの音は聴こえていたのだが、ここまで漏れるのか?と思うくらいはっきりと聴き取れたので正直ビックリ。その後はシンセの音色、フミさんのコーラスと続いた。ショックのあまり某つぶやけるコミニュケーションサービスでこのことを即座につぶやく。これが元で他のフォロワ―さんを武道館までUターンさせることに。後に「あ!これってネタバレになるんだった!」と気付き、反省。他の方々に申し訳ないと思いつつライブに関する注意事項を肌で感じ、興奮から一転この日一番冷静になる時間を過ごしてしまった。
SH350024.jpg


遅めの昼食を終え上野へ。上野公園入り口の桜はほぼ満開であった。「武道館の桜も咲いていれば最高だったな」(この時はまだ咲いていなかった)と思いながら公園内のベンチで「Absolute POLYSICS BOOK」をパラパラめくる。ファンからするととりあえず24ページ目がショックだったらしい。カヨちゃんが一時期仙台に住んでいた。フミさん人生本人の知らぬところで絶句。ヤノさんいつも必死… ライブ前に心を落ち着かせる。

再び武道館に戻る。駅のトイレでライブ仕様にそそくさと着替える。門を抜けるともうグッズの列も無くなっていたがその代わり武道館入場口・手前駐車場付近は僕と同じくライブを目撃する人の波で溢れ返っていた。某コミニュケーションサービスを通じて知り合った方々を探し、無事出会う!僕はライブ時にこうして全く赤の他人と会うということはしたことがなく初めての経験だった。なにぶん人見知りなもので、お会いした方は僕の発言や行動を不快に感じた点もあるかもしれない。すいません。次回はもっとフレンドリーになってます、多分。

そうこうしているうちに開演時間が刻一刻と近づく。荷物を東口のクロークに預け、ファン仲間と別れ開戦準備が整う。僕の席はアリーナのEブロック。各ブロックごとに待機場所・入場順が異なりアナウンスをそこで待つ。万端の体勢でいると、この日一緒にライブを楽しむ予定であった十中八九昼起きでこれほどの混雑であることをまるで知らない弟が油断したかのような顔つきでやっと現れる。無事にチケットを渡し終えると、スタッフの一人の声が流れる。「Eブロックの方、番号順に呼びます」

館内に入ると、そこは他のハコとは違う―もちろん大きさも違うのだが―独特の雰囲気であった。やや暗い照明、薄く掛かる靄、その向こうに隠れる吊り下げられた八角形のライトスタンド、そして国旗。鳴り響くSE。東西に位置するどでかい画面。前方ステージ上には「POLYSICS」の文字の形どったネオンサイン(電光掲示板?)。横に長く花道が作られている。更にその後ろにはLEDスクリーン。スタンド席に目をやると全体の半分くらいはもう席が埋まっていた。特殊な形のライブハウスに、今まで僕もPOLYSICSも見たことがないくらいの人が集まりその時を今かと待つ。明らかにそれまでのライブと違うその空気は果たしてやや寒さを感じるほどの温度だった。

どこかで聴いたようなチャイムが流れる。ほう、武道館の開演前は注意事項のアナウンスがあるのか。
ウグイス嬢の声。

「本日はPOLYSICSメジャーデビュー10周年スペシャルライブBUDOKAN OR DIEにご来場いただき、誠にありがトイス」

0.5秒後に、会場内に爆笑が起きる。

この遊び心のお陰で、場内の変な緊張が一気に緩む。いい意味で肩の力が抜ける。僕のこわばった顔も緩む。

時計に目をやる。17:30が過ぎる。もうそろそろだな。

ふと ステージ上の「POLYSICS」の文字を含め会場の全照明が ストンと落ちる。

拍手と、歓声が上がる。
いよいよ始まるのだ。


一杯の声援に包まれ4人の姿が現れる。"いつものように"定位置につき楽器を携える。この後何度も目にするのだが、カヨちゃんがシンセの場所に向かう際リーダーのマイクの前を通る度に、ちょうど上手い具合に照明が当たりカヨちゃんの影が大きく映し出され、その歩く姿と共にとても凛として見えた。

演奏が始まる。うおぉゾクゾクする。

一曲目は「サニーマスター」。実はライブで観るのは初めて。はじめ何の曲か分からなかったりする。聴いているうちに
「ああ!あの短いやつね!」と合点は得た。でも気付いたの最後のほうになってから(笑)。

すぐさま「BUGGIE TECHINICA」「PLUS CHICKER」に移る。「BUGGIE~」は去年初めてライブに行った人でもわかる、POLYの代表曲のひとつ(象徴としての意味も)。「うわ、ついに始まったな」と思った。バンド後方のLEDスクリーンにも注目。ヴォコーダーによるメンバー紹介ではアルファベット表記で文字が右から左へ流れていく。POLYSICS武道館仕様。うおぉぉ。「左肩→右上に手を」の流れはこの動きなのに圧巻(笑)。アリーナの自分でさえそう思ったのだからスタンドからの眺めは壮大であったと思われる。

そして「PLUS CHICKER」。なんと始めの3曲「1st P」からであったか。つまり初期のPOLYのライブはこんな感じだったのだ。素晴らしく暴れられるじゃないか。まったくもって「もっと早くPOLYの存在に気付いていれば…」と思ってしまう。

リーダーの「トイス!!」連打から始まるMC。武道館に一斉に上がる「トイス」の手。なんか不思議。「こんばんは!POLYSICSです!!」お馴染みの挨拶にリーダーの奇声。武道館にこだまする。なんか不思議。
「俺は…俺はあの国旗をフ~ッて吹いてヒラヒラ~ッてやれるくらい首を長くして待ってたぜーっ!」 ウヲーーッ!
そして
「俺の…俺の玉ねぎも…」 く、来るのか?ここでも言っちゃうのか? O.K! YOU言っちゃいなよ! と心の中で思った。
「俺の玉ねぎも屋根の上で光ってるぜーーっ!!」 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
去年の秋、九州「俺の桜島」から続くリーダーの賛否両論発言!!ツアー時はこれを楽しみにしていた自分(笑)

「FOR YOUNG ELECTRIC POP」「each life each end」とキラーチューン炸裂。「ええ!もう!?」と驚く。去年のツアーでも中盤~後半でやってた曲だった(と思う)のにいまここで演奏。「FOR YOUNG~」は好きな曲。僕が初めてPOLYに醒めたのはこの曲と同タイトルのアルバムを聴いてからだった。「each life~」ではカヨちゃんのゴールデンハンマーが宙高く炸裂!一瞬「吉川晃司」を思い出してはまたその動きに見入る。ここではリーダーとフミさんのパフォーマンスも見所の一つ。

続く「Digital Coffee」「Beat Flash」はこれまたライブでは定番の曲。ここまでは今までの歴史をおさらいするかのような順番だ。1曲目から「Beat Flash」のまで、明らかに12年の時を経てはいるが誰が聴いても「POLYの曲」だと確実にわかるであろうことが凄い。この変わらなさがPOLYSICSの魅力でもあると思う。
そしてパフォーマンス。
よく見ると「Digital~」はリーダー、「Beat Flash」ではヤノ&フミと、ここまでの流れはメンバーそれぞれに注目点がある曲でもあった。

ここからは一転僕にとってライブでは初めて聴く曲が並ぶ。
「XCT」これが来た時は「やった!ついに!」と心の中でガッツポーズ。ライブで是非聴きたい曲だった。リーダーがライブで盛り上がるのを意識したと言ってるようにガンガンに暴れられる。
「ワチュワナドゥー」これも始め聴いてて分かんなかった(汗)でもビール登場で「お~、アレが!」と。だがよく見るとジョッキではなくピッチャー(!)。体力的にも一気がここでなら大丈夫という事だったのだろう。が、一向に量が5合目で止まったままなのがEブロックのアリーナ席からもわかる。結局自爆(爆)ライブ終了後の打ち上げで「いけると思ったんだけどなぁ~」と話す姿を妄想してしまった。
「ウィーダー」もやってくれるだろうと思っていたがここで出て来るのが驚き。あ、アルバムの流れかと後で気付く。感懐にふけりつつじっくり聴きたかったが曲調もあり早く終わってしまったような…。リーダーの奇声のクオリティと再現性は高い。
「Shizuka is~」はこれまたカヨちゃんの声が映える。そしてフミさんのコーラスも!ここまでの曲調はPOLY曲の中でもミドルテンポな物が続く。唯一リーダーのテンションだけはハイである。
「Modern」突然入ってくるカヨちゃんの声が萌え。こういった歌詞のパート分けはPOLYではよく見られるパターン。「曲の転調と破壊力」を考えてのことだろう。

ここでMC
ハヤシ「すげえいい眺めですよ(は~、な感じ)、マジで。あそこ(二階席を指差して)に映ってるのは人間ですよね?」
フミ 「いえ、CGです。2010年ですから」
ハヤシ「二階席はーい(手を上げる)」(二階席で手が上がる)「あそこ同期してるよ?」
フミ 「VJさん居ます。リアルタイムで編集してます。最新のテクノロジーを駆使してますから。」
ハヤシ「は~、そうなんだ…」
とお馴染みの漫才を披露。和やかな雰囲気に。

「ここで初めて披露します!White Snake!」
ベスト盤収録の未発表曲。これを聴くと中国?(香港?)な感じを受ける。バックのLEDスクリーンの蛇が可愛らしい。POLY版クラフトワークと言っていいと思う。やっと他の皆さんと「初めて聴く」感を共有できた。
「人生の灰」日本のテクノポップ/ニューウェーブはこうじゃ!と言わんばかりの曲。前曲と合わせて歌詞も含め、和と洋の違いを見せつけるかのよう。
「Nice」はレア曲ライブ以来の披露。ここではやはりリーダー&カヨちゃんの掛け合いとカヨちゃんのパフォーマンス(萌え)が秀逸。ここまではリーダーの次のための小休止でもあったか。

「Absolute POLYSICSから行くぞ!」
「Eye Contact」リーダー、漢一人舞台。来場した8000人が見守るという素晴らしいステージ(笑)。いや、やっぱりギター持たないリーダーもかっこいいよ。シンセ叩きまくりも良い。
「催眠術でGO」ダーク曲続き。この曲はバチバチのストロボちっくな演出も良く、武道館仕様にパワーアップしていた気が。
「Fire Bison」はライブで見た者なら分かるフーセンの舞がここでも。初めて見た人は「あんなとこでなんぞ?」と思うやも知れんが(まぁ武道館だからねぇ)。しかし三度目のフーセンで… ステージ前の五台のフライチューブが天に向かってブゥワーーーー!!!これは圧巻だった。ほんとは武道館内に入り乱れる1000本のフーセンを甲子園球場さながらに…を期待してたんだけどね(笑)そこは厳しい制約のある武道館。そのへん云々もあったのだろうか?

「POLYSICS OR DIE!!!!」ここでなんとヤノさんが突然マイクを持ち軽やかなステップで前に躍り出る!!(な、なんぞ?)
あろうことかリーダーの前に立ち「P・O・L・Y・S・I・C・S」のコール&レスポンスを強要そして先導者に!!!そして花道を縦横無尽に駆け回り「やれんのか?お前ら!もっと声が出るんじゃねえのか!?武道館!!」「おいスタンド!こっちグラサンかけとるからって見えんと思ってるやろ!」とやりたい放題。途中息切れ(笑)。このときのヤノさんはまさにリーダーの漢一人舞台を超える独壇場だった。「二・階・席!」「一・階・席!」「アッ・リーナ!」の仕分けぶりはperfumeのあ~ちゃんに勝るとも劣らなかった。
再び定位置に着くヤノさんに
ハヤシ「どう?気持ちよかった?」 と訊くと
ヤノ 「大体の夢は叶いました」 と一言。
ハヤシ「残りの夢はなんなんだろ?w」で、独壇場は幕を閉じたのでした。

「みんなが回ってる姿が見たいぞ!」で始まる「I My Me Mine」ここでのスタンドからの眺めは圧巻だったのではあるまいか?だって、アリーナ総出で回りまくり。僕も回ったがその時回りながら見える皆の顔は一様に笑顔だった。こんな事は初めてだ。以前別のライブで回ったら「何こいつ?」みたいな顔された事もあったが(苦笑)今日は違った。みんなあの瞬間は楽しくて幸せだったのだ。
続く「COLON」のステージ両脇を陣取る女子二人のパフォーマンスは冴え渡った、可愛すぎで。初めてライブで見たときは暫くショックが抜けなかった。この曲は改めてPOLY流の変態さとエンターテイメントがぎっしり詰まっているように思う。
「Code4」前メロで思わずはっとした。この曲に感動した時のことを思い出すと同時に、「分かってはいるけど今ちょっと忘れてた」事を彷彿とさせた。いずれ来る感情が頭をよぎる。LEDスクリーンの映像と曲がマッチして素晴らしいステージだった。

曲数で言うとツアーではここまでで終了である。しかし「後半戦、行くぞー!」の掛け声で始まる「P!」から、文字通り後半戦がスタート!
そこからの「Tei! Tei! Tei!」で僕を含めた観客は爆発!ガシガシに押されまくる!!
「E.L.T.C.C.T.」でフミさんヴォイスにやられた後は「United」「URGE ON!!」で緩急をつけるかの如く勢いを加速させていく。
かと思えば「Rocket」は全員総出のワイパーで一体感。サビで一気に暴れる一体感。「Rocket」はこういう一体感が凝縮された一つの「ライブ映え」する曲であることを再認識した。
「Young OH! OH!」一体感そのままにテンポアップ!!「ウッハ!ウッウッハ!」ではリーダーがヤノさんに負けじと長めの煽り(笑)でもカヨちゃんのパフォーマンスも長めに見れて満足。
勢いが「Pretty Good」と続きまだ止まらない!
「Speed Up」と来て勢いは最高潮、もう止めらんないでしょ。リーダーは「意味なんかないよ」って言ってもなぜか前向きに感じるこの歌詞。このときは勿論歌詞の意味なんか考えてないけど無意識にワードが耳に入って来てそれが皆の心をハイにさせている筈。
「Boys & Girls」はシメの曲としてはうってつけ。ミドルテンポだし歌詞もこっちの方が皆ちゃんと聴いてる。この曲こそ前向きさがより一層伝わる気がするが今回聴くとなんだか意味深にも聴こえてしまう。

ここで一旦演奏が終了。声援を浴びながら4人が舞台袖に掃ける。
ここでもカヨちゃんの凛とした姿が見れた。

アンコールが鳴り止まない。

再びメンバーがステージに現れる。始まる「AT-AT」もう一人の姿を探していたら「あ、あれは某インタビューのI?」花道からまっ白いショルダーキーボードを抱えたリーダーが参上!うひょー、違和感がたまらーん!
右へ左へ動き回った後、ショルキーをカヨちゃんにバトンタッチ。しっかり暴れられる曲なのに弾く姿を目で追っていた。この日もしっかり暴れられるサウンドだった。でもカヨちゃんの動きをしっかりと見ていた。

「まだまだ楽しみ足りないんじゃないのかい!?」「アンコール行くぞ!」
そこからの「ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ」演奏が始まると同時に轟音と共にキャノン砲から金テープが火を噴いた!光景は圧巻で壮観。降りてきた金テープをGET!実を言うと目の前でスタッフさんが落ちてきた金テープを拾う作業をしていたのが目に付いて曲に集中できなかった(仕方ないんだけどね)。でもしっかりポンポンは見ていた。
「カジャカジャグー」超ハイテンションな曲が続く。体が勝手に反応して動き出す感じ。他のブログでもあったけど、これはもう条件反射のレベルだと思う。
間髪入れず「シーラカンス イズ アンドロイド」この日一番の(特にイントロ)盛り上がりじゃなかっただろうか。周りの皆のテンション高い反応に僕もやられて、暴れだす。押されて押されて、揉まれて揉まれての繰り返し。
「Shout Aloud!」POLYSICSの皆さんは僕を揉まれさせたいらしい。ライブでは毎回ハイになれる曲なのだがこの日の
「Shout Aloud!」はいつもと違って何故かそれ以上に気持ちよさが増していた。その理由が何なのかいまだに分からない。

また4人がステージ袖に掃ける。カヨちゃんの大きく映る影。

アンコールの声と拍手の渦。その渦の中から二度目のアンコールに応えるメンバー。

リーダー、
「カヨ、10年後の20周年のとき、武道館にこの曲歌いに来てくれよな!」
そこから始まる「NEW WAVE JACKET」
正直に言うと、語弊があるかもしれないがこのセリフは必要なかったと思っている。その時のファンの期待や不安を掬い取っての発言であったというのは、それは僕も分かっているのだが。気持ちよく送り出す、とインタビュー等で何度も言っていたリーダー、だからこそそのセリフはいらなかった。変に呼び止めるような事はしなくても良かった。
そのせいか、この時の「NEW WAVE JACKET」はカヨちゃんの歌声だけしか覚えていない。サウンドは頭に残っていなかった。
実はこのリーダーの発言のとき、フミさんが口をぐっと噛むような表情をしていた。もしかすると本当に感極まっていたのかもしれない。しかし演奏が始まると笑顔になり、いつもの演奏のいつものフミさんだった。カヨちゃんの歌声と共にプロだった。

そこからの「Baby BIAS」女性二人のハーモニーにもう迷いはない。武道館の八角形の空間に突き抜けていく。サビのパフォーマンスで手拍子と共にぴょんぴょん飛び跳ねる。つられて僕も皆も飛び跳ねる。もうすぐ40曲となろうというのに勢いが止まらない。
そういえばアンコールのときから前方でダイバーが出てたっけ。注意事項もここまでくればもう関係ない。
「Electric Surfin' Go Go」人種を超えて盛り上がれる代表曲。そうそうこれがまだあった(笑)そう思えるほどPOLYには楽しくなれる曲が沢山ある。それらがこの2時間の間、絶え間なく鳴り響いているのだ。

三度ステージから下がる。

僕は今まで三回アンコールに応えたライブを観たことがない。いや、このまま終わるはずはない。だって、まだ…

そう思っていると先程のENと違ってゆっくりとした足取りで4人が現れる。
本日3度目のアンコール。

ハヤシ「みんな、一緒に写真でも撮ろうか!」
と言ってカメラマンが登場。
またそんな、どこかのアーティストみたいなことを…と思いつつもしかしたら写れるんじゃないかと思われる方に身を乗り出す(笑)ちゃんと写っていただろうか?

自然に、カヨちゃんの方に注目が向かう。

リーダー
「カヨ!最後に一言言っておこうか。二言以上喋ってもいいんだぜ!」

カヨちゃん

マイクを直し、僕らの方を向く。

 「イママデ アリガトウー 。 アイ ラブ ポリシックスー 。」

ヴォコーダーの声がが通り抜け、歓声が上がる。
バイザーを外したり興奮の余りいつもと違うことを…などという事は全くしなかった。
そのパフォーマンスは、リーダーが敬愛してやまない、その登場以後の数多のミュージシャンに影響を与えたニューウェーブバンドの雄 DEVOのメンバーに賞賛されるほどだ。
この日も彼女は正真正銘のプロフェッショナルだった。

ギターのリフのイントロが聴こえる。「BLACK OUT FALL OUT」

涙腺が緩む。今にも泣きそうになる。
分かっていたはずの感情が溢れ返る。
今日はこの曲を聴くためにこの場にやって来たと言っても過言じゃない。

美しいメロディと歌声が悲しさを綴った歌詞に乗り流れていく。
僕の目の前には友達同士とおぼしき3、4人の女の子が居たのだが、泣いているのがその背中から解った。周りの人達も切なさで一杯になっているのがその雰囲気で解る。あの場に居るみんな同じ気持ちだった。

曲が終わる。

会場全体のライトが点き明るくなる。

もう一曲だけあった。曲は「BUGGIE TECHINICA」
最初の曲が最後の曲だった。
このときはリーダーが「今日は来てくれてありがとう」的なことを言っていたがもはやもう覚えていない。
そしてカヨちゃんのメンバー紹介。
まるで映画のエンドロールみたい。LEDスクリーンにも名前が流れる。

リーダーもフミさんも花道を行ったり来たりして声援に応える。そしてなんとカヨちゃんも移動!花道には登りはしなかったが、ステージ上を右へ左へ真ん中へ。その移動はなんとシンセを手押し。位置を変えるたびに、無理をせずにシンセを押す姿はロボットさながらで惚れ惚れとしてしまった。最後を飾るにふさわしい選曲とその演出に酔いしれた。

全ての演奏が終了した。

曲が終わると、4人がステージの前に出て並ぶ。
ああ、終わったんだな、やりきったな、という雰囲気がメンバーから感じ取れた。

フミさん、リーダーとつないで、カヨちゃんに花束が手渡される。お辞儀をし、丁寧に受け取る。

花道をゆっくり歩きながら東と西で立ち止まって深々と礼をする4人。花道の真ん中で最後に礼をして大きな大きな拍手があがる。なんて素晴らしい卒業式なんだ。

そのままステージを去って行くPOLYSICS。リーダーが
「またすぐ会おうぜ!おやすみー!!!!」
と叫んで、みんながそれに応える。
POLYSICSの終わりはいつもこう。

アウトロが流れ、終了のアナウンスが流れ、これでライブは終了した。

2
武道館の外に出た後も暫くは放心状態であった。
気付いたら42曲も演奏していたのだ。なのに"体だけは"まだ着いて行ける余力があった。

帰りの新幹線は終電だった。明日も仕事なので、そのまま帰らなければならなかった。

窓の外を見ながら東京に別れを告げ、シートに背を凭れながら降車駅までのあいだ、今夜の余韻に浸った。




バンドが「最強の4人」と自負する体勢は終わった。
これからPOLYSICSは3人となり、1人は別の道へ歩いていくことになる。

またぶり返しになるかもしれないが、カヨちゃんはこのまま二度とPOLYのメンバーにならなくてもいいと思っている。
彼女はそれだけの決断をして許されるだけの権利を主張してそれが許されるだけの仕事をこなしてきた。そして、それまでの思いを中途半端なまま終わらせてはいけないだろう。

リーダーがこの日のライブ以前のインタビューで何度も言っていた。「武道館は最高にクレイジーでハッピーな空間にする。だからみんなも楽しんで欲しい」と。また「カヨを気持ちよく送り出す」とも。それがバンド側から出た答えだ。

ならば

その答えを全身全霊で受け止め、楽しむのが正しいファンの在り方ではないだろうか。

僕はあの武道館のライブを一生懸命になってクレイジーに楽しんで、凄くハッピーな気持ちになれた。文字通りハミ出すことが出来たし、そしてカヨちゃんの卒業を快く送り出すことが出来た。
それだけで十分であり、その在り方を全うできたと思っている。

僕はこれからもPOLYSICSを応援し、カヨちゃんのことも応援していくだろう。


当日はフォロワーの皆さん、ポリシックスファンの皆さん有難うございました。
お会い出来た方も出来なかった方も、またリーダーがステージ上で「ヒサス!」と言う場所でお会いしましょう。
その時は、隣にいるお客さんがカヨちゃんだったりしてね。

    We love POLYSICS!!!!


ここまで、長々とお付き合い頂き有難うございましたm(_ _)m

今日から

2010.04.01.Thu.07:02
ブログはじめました。

紹介にも書いてあるようになんだか色々興味を持ったものを
あーだこぉだ喋っていこうと思います。どうぞ宜しく。
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